第29話 キリシア領編 初めて行く異世界の都 キリシア領編 9
購入した家の引越しも無事に終わって部屋の場所決めも終わり各自、自分達の荷解きなんだけど引っ越して来たのはジュリアの翼だけ、キャリーには、明日、外に出るのは俺だけだから護衛は要らないと言って、渋々ながら了承で自分の荷物を家に取りに行くそうだ。本当に住むつもりだな。
[明日以降の計画をみんなでしようか。]
因みに俺は明日はマカリナ商会に行ってこの街の有益な情報を聞いてくる様にみんなには話をしてる。
『ジュリアの翼はギルドに呼ばれてますので明日はそちらで動きます。エリーさん私達の昼食は外で食べますので大丈夫です。』
{はい。分かりました。}
(龍也、青い魔石を10個ほど頂戴。この家の周りに結界を張るから。ユリアも手伝ってね。)
〈はい。手伝う。〉
[分かったよ。]
キャリーが、びっくりした表情してる
〈雅様、結界術使えるんですか?それもこの屋敷全体を覆うくらいの?〉
キャリーが驚くのも間違って無いよな。他の子達は当然でしょう。って顔してるけど。
[雅は結界術も奴隷術も使えるんだ。効果の凄さはエドガーさんやトーマスさんも知ってるよ。他言無用で頼むよ。何ならキャリーも経験してみるか?]
〈いえ。大丈夫です。とても怖そうなので。〉
シェリーとエリーは何でユリア?って顔してるけど、そのうち2人には教えておいた方が良いかも知れないな。
それからエリーから相談された。
{龍也さん、お庭なんですが、邪魔にならない所で作物を育てても良いでしょうか?}
[全然良いよ。ってかこの家の持ち主はシェリーとエリーなんだから、したい事を別に俺に相談言わなくて良いよ。必要ならシェリーと相談すれば良いよ。]
{分かりました。}
[シェリーは高い買い物する時は俺かコリーに相談する様に。]
『分かってます。痛い所を突かないで下さい。』
[主賓室を使やせてもらってるけど基本、俺と雅は間借りしてるだけなんだから、みんな気を遣わないでね。]
《はい。》
[それと、俺と雅も払うけどジュリアの翼も食費と生活費はエリーに払ってやってくれな。それが今はエリーや子供達の給料になるんだからね。キャリーは大丈夫。団長さんから貰ってるから。]
キャリーは責任感強そうだから支払おうとするだろうから楔を打たないとな。護衛してもらってて申し訳ないからね。
『もちろんです。ジュリアの翼として私が支払いますので』
マカリナ商会で売ったジュリアの翼の家の金はシェリーは売れて喜んでたが本来は俺の金になんだけどね。
シェリー。君は気付いてない所で俺に借金してるんだよ。ぐふふ。
エリーは申し訳なさそうにしるけど働いた分の対価を貰うのは当たり前なんだから、ゆっくりと教えるかな。 たぶん今は助けられた気持ちの方が勝ってるだろうし。
取り敢えず明日の行動は決まったからこれからは自由行動。エリーとユリアの除く子供達はご飯の準備をしている。キャリーも料理をするのは好きみたいで一緒にきゃっきゃ。うふふ。してる。
それを眺めてたらジュリアの翼が俺の前にやって来た。
[全員揃ってどうした?]
『龍也さん。ご相談があります。ジュリアの翼と空いてる時間に模擬戦をして下さい。』
あぁ。何となく言いたい事は分かるよ。
『本来私達の実力ではまだ、Aランクを名乗るのは恥ずかしいのですがなった以上は、それに見合う実力と経験をしたいのです。恥ずかしながら今、急にAランクの依頼が来ても達成出来ると思えません。なので、空いてる時間で良いので私達に稽古を付けて頂けませんか?』
[キャリー。知り合いに冒険者では無い治癒師っている?それなりに、上級職の。]
(はい。城内に戻れば居ますが。)
[急なお願いで悪いんだけど、その人を今から連れてくる事って出来るかな?出来るのなら連れて来てくれないかな?口の固い人でお願い。それと上級ポーションっていくら位するの?]
(金貨1枚です。)
[じゃぁ金貨渡すから50本ほど一緒に買って来てくれないかな?]
(分かりました。1の刻ほど、お時間下さい。)
[助かるよ。ありがとう。]
[じゃぁ〜シェリー、治癒師が来たら裏庭で模擬戦しよう。マ リアもリーシャも真剣を使えよ。リタは本物の矢で攻撃するして来いよ。シェリーはズボン履いてな。この前の様な失態犯すなよ。模擬戦だけど死合いだからな。
『分かりました。全員準備するわよ。』
《はい!!》
[雅、魔石全部渡すから、裏庭の土壌の強度を上げて遮音付きの結界張って出来る?]
(分かったよ。)
1時間後、キャリーがポーション買って治癒師を連れて来てくれた。裏庭は既に雅が結界を張ってくれている。
俺はこの前、手に入れた刀を使用する。勿論、鞘は抜けない様にしている。死合いだが殺すつもりは無いけど骨折くらいなら治癒師が治してくれるだろうし。
エリーに子供達には見せない方が良いと言ったけどこれも教育だからと固辞された。
いま、俺たちの間は10メートルほど、距離を取ってある。
[シェリー。そっちのタイミングで良いぞ。馬鹿にするけどお前達が30秒保ったらジュリアの翼の勝利だ。俺を殺すつもりで来いよ。そう感じなかったら殺すからな。]
さあ〜死合い開始だ。
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