切実な願いと簡単な提案

いきなりの余談：

　医師のストレスが問題で、駐車場をサーキットとして利用しているというトンチキで危ない真似もしているらしいのだが（……危なくて車で出社できなくなっちまうって）これに関してはある程度VRソフトはもちろんだが、映画館の4D（ドルビー）で危険なくストレス発散できるのではないかと思ってはいます。

　ですが雷がなっているときの使用は感電の可能性があるため控えましょう。

　現実が過酷だと、人に優しく接することができないのである。だから「人にできるだけ優しくあり、暴力を振るわないこと、人のものを盗まないこと、嘘をつかないこと」は最低限のマナーである。

　それができない世の中になってしまったのは、やはり家庭内の道徳観念が薄れたからだろう。それはコロナ禍も関係していると思われる。

　医学において、人に対する優しさということを忘れてはならないと思う。医学倫理的な価値観である。そのために医師や看護師は互いの採血の練習をするのである。

　医師や看護師というのは元来、戦場にいた。ナイチンゲールなどもそうだ。しかも奇しくもコロナ禍があったりして、そもそも医師や看護師たちの疲労は最大だろう。そうでなくとも医療現場は混乱し、医者や看護師たちですら負傷している。

　そもそも最初から医者というハードワークをこなせる人物というのは少ないし、生活苦による困憊から精神科医も足りていない。

　だが、一般の医師はもちろん精神科医自身も、現在ではコロナ禍があったため疲弊している。メンタル不調者が増えたことが原因だ。それはそうである。外出もままならず、ストレス発散の機会が絶たれてていたのだから。

　眠れないから薬を処方すればいい。わからないから薬を出せばなんとかなる。その方法は、もしかしたら現代医療に向いていないのではないだろうか？　なぜなら薬品というものは元来覚醒作用をもたらすものだからである。

　そもそも大麻や覚醒剤や薬品というのは、戦場で寝ずに集中するためのものだったからだ。だけども当然ながら、逆に「寝ないほうが集中できなくて危ないし、仕事にならない」のだ。そうはいいつつも、今の私は薬がないと眠れない状況の高ストレス具合ではあるのだが。

　人間の三大欲求は「食欲・睡眠欲・性欲」であるが、高給取りや高度プロフェッショナルになればなるほど、超多忙でこの三大欲求が解消しにくくなるのであるーー！！（だからいちいち人の色恋でギャーギャー騒がれるのが迷惑で仕方なくなる）

　飲食業やライブ興行なども対策を余儀なくされ、企業倒産や貧困が増えた。現在我々に必要なのは、生活保障だ。しかしその生活の保証というものは、まず健康的でしっかりと食事をし、安心して眠れる状況であることが第一条件なのである。

　医療現場の疲弊は、患者への暴力にもつながる。……というか、企業倒産や貧困の煽りを受け、今までお金で解決できていたようなものができなくなってきていることは由々しき事態である。当然ながら医者や看護師のようなエッセンシャルワーカーの不足もなのだが、きちんとした働きに見合った給与が支払われなかったら誰も仕事をしたいとは思わない。

　私たちの周りは、たくさんの人々が亡くなっている。企業というものは本来「人財」といい、人々を大切に扱うべきであるとしているのにも関わらずだ。たくさんの人々が亡くなる事態は、今まで働いてきた医師や看護師の倫理観を狂わせてしまう。

　今必要なことは、金銭的補償もなのだが、まずは人々の生活改善である。適度に日を浴び、運動し、きちんと三食食べ、よく眠ること。これらができなくては、社会の立て直しなど難しいのだ。

　私はそのために拙著「だいがくのきっちん」を書きたいと思っていたし、出版業界が疲弊しているということで自著の小説の出版をしたいとも思った。任天堂に戦争PTSDの医療器具として自分の書いたシナリオのゲームの詰め合わせを出すべきだと申請していたのである。しかし、任天堂のゲームも必要だが、活版印刷のほうが手間は取らないだろう。

　それをただ、無意味でくだらない嫉妬だけのために仕事の妨害しないでほしいという切実な願いを込めて。