最愛の妻に不倫されていた俺。仲のいいクールな白ギャルに激重感情をぶつけられる

湿布

第1話

このまま一生を共にすると思っていた妻に不倫されていたことに気づいたのはつい最近の事。


きっかけは嫁が新しい仕事に就いて帰りが遅くなり同じベッドで寝ることがなくなった事だった。


帰ってくる時間が0時を過ぎるのが当たり前。


不審に思った自分は嫁が仕事終わりに何をしているのか気になり、あとを尾けることにした。


元々新しい仕事に就く前にある程度会社の話を聞いており、退勤時間に目星をつけて妻の会社近くのコンビニに車を停めていた。


目の前に信号があり、ぼーっとしていると赤信号で一台の車が停車した。車自体は妻の物ではなかったが助手席には妻が乗っており運転席の知らない男性と楽しそうに話している。


心拍数が急に上がり体が熱く感じる。胸が苦しくなりながらもバレないように間に何台か車を挟み走っていると妻が乗る車がラブホテルに入っていった。その瞬間頭が真っ白になった。今思い返すとよく事故を起こさなかったなと自分ながら感心してしまう。


頭が真っ白になりながらも自宅に戻りある人に連絡をしていた。大学の時からの仲で今でも唯一連絡をとっている同じゼミだった大川ひなた(おおかわひなた)だ。


妻がいる自分がこんなことを言ってしまってはダメだと思うがひなたの見た目は正直ズバ抜けている。金髪にベージュが入ったような長い髪に身長は約160cmほとで、出るとこは出て引っ込むとこは引っ込んだ綺麗なスタイルをしている。ぶっちゃけよく大学生の時にこんな可愛く綺麗なやつに絡まれてて勘違いしなかったと思う。


今暇か?とメッセージを送ったら即既読がつく。いつも通りの既読の速さに若干の安心を感じながらもすぐに返事が届く。


「そっちから連絡してくるとか珍しいじゃん。どうかした?」


「聞いてほしいことがある」


「ますます珍しいね。そっちからそんなこと言ってくることなかったから。電話ならできるけどいい?」


誰かに話さないと耐えきれないと思った自分はすぐに大丈夫と返信すると電話がかかってきた。


「お久しぶり。」


「あぁ確かに久しぶりだな。いきなり連絡してすまないな」


「いいよ気にしないで。それでどうしたの?」


普段から冷静なひなたがそう聞いてきた。


「頭の中の整理がついてないから上手く話せないかもしれないがすまない。最近妻が怪しいんだ」


「は?怪しいってどういう事?」


「転職してから家に帰ってくる事が遅くなって同じベッドで寝なくなったんだ。怪しいと思ってちょっと探ってたら答えを見つけてしまってな」


「...」


「多分察してると思うけどその通りだ。不倫されてる。今日知らない男の車でラブホテルに入って行くところを見た。」


そこまで言うと自分の口から不思議と笑いが漏れ出た。現実を受け入れられないのかひなたの反応や声が聞こえないから無理に笑ってしまったのかはわからない。


「無理して笑ってるでしょ。ちょっと今からそっち行くから待ってて」


ひなたは妻とも関わりがあり家にも招いた事があった為自分の家を知っていた。心配になったのか来てくれるみたいだ。だが生憎そんな気分ではなかった自分は断りを入れる。


「すまない。連絡したのは自分からなのに申し訳ないが今は無理だ。ちょっと一人にしてくれ」


「そんなの知らない。勝手に行くから」


ひなたがそう言うと電話が切られる。ひなたは元々大学の時から俺が落ち込ん出る時は励ます為に無理矢理にでも家にきたり連絡を取ろうとしてきていた。それが久しく感じられた。



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