本作は、誰もが振り返る学園一の美少女・白鳥沙織が、実は女の子をこよなく愛し、男を穢れた存在として軽蔑しているという強烈な内面を抱えているところから始まります。
ある日、大人しく心優しいクラスメイトの坂尾由梨から、彼氏に関する恋愛相談を持ちかけられる沙織。
大切な女の子が男の欲求に晒されることを許せない沙織は、由梨を救い出そうと密かに心に誓います。相談に乗るという名目で「キスの練習」を持ちかけるなど距離を詰めていくうち、由梨自身も彼氏への想いに迷いを抱き、沙織の圧倒的な魅力に心を奪われていく危うい葛藤が描かれます。
この物語の最大の魅力は、沙織の「女の子に対する限界突破した重すぎる愛情」と、それに翻弄されていく由梨の初々しい反応のコントラストです!
沙織が「世界で一番可愛い」とストレートに熱い言葉をぶつけるたび、由梨の心臓が爆発しそうになる描写は、読んでいるこちらの胸まで甘く締め付けられます。
単なる恋愛相談だったはずの関係が、いつの間にか息もつけないほど濃密で、互いの感情を溶かし合うような関係へと変わっていく心理描写がとにかく秀逸です。
女の子同士の感情が激しく揺さぶられる、甘く熱いロマンスを体験したい方に全力でおすすめしたい一作です!
まずタイトルと冒頭のテンション通り、これは「一人称の熱量」で読ませる百合ラブコメです。主人公の白鳥沙織は学園一の美少女で、女の子という存在そのものに強く惹かれていて、女の子好きの欲望が渦巻くジェットコースターみたいな脳内一人称が、全開で始まります。
最初は♡がいっぱいで「癖つよっ!」って思うかもしれないんですが、読み進めるうちに不思議と理解できて、妙に納得できて、気づけば惹かれていきます。私もいつの間にか白鳥さんに脳内を溶かされてる…?って錯覚するくらいでした。
そして10話で視点が切り替わるのですが、そこで登場する別視点の子がまた良いんです。落ち着いた雰囲気なのに、ムーランさんの心理描写がとても繊細でびっくりしました。
ここで、この小説は心理描写が非常に深掘りしているって気付くはずです。
沙織の脳内は甘さ全開なのに、表ではちゃんと“いい人”でいようとする。そのギャップがコメディとして面白くて、このふわふわと危ういバランスがクセになります。
個人的にすごく好きなのは、恋のふんわりした綺麗さだけじゃなくて、「不安」とか「自信のなさ」とか、「相手の顔色をうかがっちゃう感じ」みたいな、思春期のしんどさもちゃんと混ざってるところ。ここまで心理描写を細かく深掘りしている小説って、なかなか出会えないと思います。♡いっぱいで最初びっくりしても、読み進めるほど圧倒的な心理描写と情景表現に引き込まれます。
ぜひ、白鳥さんの心情を追体験してみてください。
学園一の誰もがうらやむ完璧な美少女・白鳥 沙織。
でもその完璧さは、天性のものだけじゃない。
毎日の手入れや立ち振る舞い、言葉の選び方ひとつまで、「女の子たちが楽しく輝ける世界」をつくるために、沙織は努力をしているのだ。
そのひたむきさが、ただの美少女ではなく、“憧れの存在”としての説得力を生んでいる。
そんな彼女は“女の子の可愛い”に強く惹かれている。
笑顔や、指先の仕草、頬を染める瞬間――誰かの「可愛い♡」に触れるたび、沙織の胸の奥にも熱が灯っていく。
物語が進むと、沙織視点の他に、“見られる”側、そしてその周囲…… いくつもの視点が少しずつ描かれていき、それぞれの「可愛い」「好き」「痛み」が見えて世界ぐっと広がっていく。
物語には友情や憧れ、そして青春のきらめきの中に、ほんのり危うくて、どこか切ない熱が差し込んで、ドラマチック♡に話が展開していきます。
そんな“女の子の世界”を丁寧に描いた♡がいっぱいの百合ラブコメです♪
……コピーを見て、キミは何を想像したんだい?
ボクはこれから、『一人称小説の極北』の話をしようとしているのだけど。
それでもよかったら、聞いていってほしい。
* * * * *
一人称小説。
それは、主人公の視点を通して物語を描く手法。
主人公の体験したこと、思ったことだけで紡ぎあげる作品だね。
その特徴は、そう、『没入感』にある。
没入感とは『物語に入り込んで得られる、主人公との一体感』だ。
すぐれた作品は、主人公への感情移入をかきたてる。
読み手に、自分が主人公であるかのような没入感をもたらしてくれる。
でも、どんなにいい作品でも、ごく、ほんのわずかな「隙間」を感じることがある。
その「隙間」を感じちゃうと、とたんに、ボクたちと主人公の間に薄い膜が張られてしまう。
しかし、その「隙間」を埋め、誤差0.00mmの没入感を生み出す恐るべき作品もある。
そのひとつが、本作だ。
きっとキミは、この作品を読み始めた途端、どこか違和感を覚えるだろう。
戸惑いと、混乱と、少しの嫌悪感を抱くかもしれない。
それは、キミの脳に、主人公である白鳥沙織の脳が接続した際の電気信号だ。
0.00mm。脳と心が密着して、イニシエーションが始まる。
あとはひたすら、押し寄せる沙織の心の声に、身を任せよう。
「私」という一人称を排して迫りくる、呪文のごとき文章に溺れるがいい。
大事なのは、読んだり、考えたりするんじゃない。感じることさ。
ああ、最後に大事なことを一つお伝えしないと。
この作品は、【絶対に】読み上げソフトに読ませてはならない。
ヘッドフォンなんか当てて聞いた日には、SAN値チェックが必要になる。
いいかい。【絶対に】読み上げソフトに読ませちゃだめだよ。
……ボクは警告したからね。
この作品を読み始めると、まず最初に溢れんばかりの「♡」の数に圧巻されると思います。
それから、主人公の女の子に対する狂気じみた「愛」にも…。
前述の「愛」もこの作品の魅力で間違いないのですが、個人的に魅力を感じたのはその「心理描写」です。
登場人物は皆学生なのですが、どこか未成熟な感じがあまりにもリアルです。
特に、主人公が抱く男への嫌悪感と、周囲の目を気にしている故の立ち回りは、生々しさすら感じるほどにリアルです。(もちろん良い意味で)
思春期を経験したことのある人なら、何かしら刺さるものがあると思います。
是非お手に取ってみて欲しいです。
正直に言うと、同性愛に関しては未だ思う所がある(ポリコレとかね?)ので、あまり見ない様にしていたのですが、まぁ今回に関しては敢えて読んでおります。
結論からすると、別に同性での愛を否定するつもりは無かったりします。
よって、こう言う愛の形があっても良いんじゃないかなぁ……とは思います。
まぁ、作中の内容を見る限りだと片思いに近い感じで物語は進んでいる模様ですが、ほのぼのした感じで書かれているので、これはこれでアリなのではないかと思います。
それにしても彼女は男性に対して、なんでこんな嫌悪感を抱く様な女子になってしまったんだろうね。
まぁ、なにか理由があってこうなってしまったんだろうけどさ。
個人的に言うと、どうしてここまで男に嫌悪を持ってしまったのかを知りたいかなぁ……とか、少し思った物語でもありましたw
是非、読んでみて下さい。
女子という存在そのものを愛し抜く美少女白鳥さん。
放課後に相談を打ち明ける由梨ちゃんに表では冷静に対応しながらも──脳内では優しく抱きしめるように、けれど徹底的に貪り、蕩かす物語です。
本作はほとんど情景描写を排し、行動描写も最小限。
描かれるのは甘やかに乱される心と身体の心理描写がほとんどです。
吐息のように囁かれる恋慕と、見えない指先で隅々まで愛撫されるような感覚。わずかな相談のひとときが、濃密で終わらない悦びへと変わります。
白鳥さんが抱く「女子や由梨ちゃんへのいとしさ」が、言葉ひとつひとつに絡みついてます。
ページをめくるたび、読者自身が愛され、求められ、内側から蕩けていく感覚に陥ります。
官能小説でありながら、そこに滲むのは思春期ならではの揺れる心。
女子が女子を欲する切実さ、男子への微かな拒絶。そのすべてを抱きとめる白鳥さんの眼差しに、女性読者もまた共鳴せずにはいられません。
これはただの官能小説ではありません。──白鳥さんに(脳内で)抱かれ、愛され、満たされる。
そして読み終えたとき、確かに自己肯定された余韻に包まれているはずです。