第8話
第八話 江戸の町に“スマホ詐欺”が流行っていた
「大変です、未来様!!」
朝から駆け込んできたのは、町奉行の役人。
血相変えてこう言った。
「江戸の町で、“スマホ詐欺”が大量発生しております!!」
……はい?
どうやら、俺が江戸入り初日に落とした“スマホ”を誰かが拾ったらしい。
で、「この箱に魂が宿っている」「喋る箱を買えば未来人になれる」とかデマが広まった。
結果──
「お侍様、ひとつ30両でこの“すまほ”を……!」
「これが未来の“魂通信機”か……!!」
完全にオレオレ詐欺状態。しかも詐欺師の言い分がガチっぽい。
「っていうか、誰だよ犯人……」
「おそらく、“江戸の情報屋・ぬえ”の仕業です」
ぬえ。
江戸一番の変装の達人。情報と引き換えに金をむしる“闇の営業マン”。
俺の就活ライバル、まさかの登場。
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