俺の頭に聖剣が刺さった〜勇者希望者達が俺の元に殺到して来たけど、俺は幼馴染を選びます〜

繭住懐古

プロローグ〈俺の頭に聖剣が刺さった〉

何年かに一度起こる魔王災害。蝕の魔力に支配された人間——すなわち魔王が引き起こす厄災だ。


世界のどこかに魔王が出現した時、同時にまた世界のどこかに聖剣が現れる。それは大概、石の上や、地面なんかに刺さっていて、それを引き抜くことができた者は勇者に認定されて魔王討伐に向かうのだ。


学校の授業でしか聞かない話。俺には関係のない事象。そう思っていた。あの日までは。


魔王第98号の出現が報じられた日の翌朝。目を覚ましたら、俺の頭に聖剣が刺さっていた。

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