第11話 30歳の俺たち
僕らも、もう30歳だ。
音楽にして、お笑いにしても、大抵の親や大人は、30歳までは何とかしろ、そこら辺をキリに、諦めろと言う。
最初のメンバーは、元から友達だから、音楽のために、付き合った訳じゃないから、いまだに普通に友達として、仲良くしている。
大学卒業あたりからは、応援してくれた拡大メンバー込みで、仲間毎年旅行するぐらい仲が良い。
色々見てきて、皆んなが音楽で生活したい訳では無いのも、何となくわかるようになってきた。
もちろん、音楽のために上京しても、デビューとか言う以前のところで、努力を続けるのは自分には無理と、自分で諦めたヤツもいる。
皆んなそれなりに、頭が良くて、色々みえるから、やり切る前に諦めるのか、やり切る覚悟が、最初からあまり無いか、どちらもあるけれど。
今は、ほぼ1人で音楽作りをしている。
もちろん、発注元のプロデューサーや、ディレクターはいる。
キーボード=、ドラム、ストリングスも鍵盤で。
ベースは自分で弾く。
ギターは、予算と日程とこの音が欲しい!がある時だけ、指名で頼む。安い人たちだかと。他は全部自分で弾く。9割近く。
ボーカルは、ほぼ人間。声優さんだったり、バンドだったり。ボーカルのディレクションは、行く時とメールなんかだけの時。ケースによる。
僕はたまたま、プロデューサーが新しい作家を探していた時期に、連絡して作品を聴いて貰えた。
他にも別の会社の社員として、曲作りをする会社にも、紹介して貰えた。
結局入らなかったけど。
バンドもそうだけど、最初の一歩が、1番難しいしいし、超えられない山ではある。
仕方なく、ネットで募集してる、単価の低い仕事から始める人もいる。
が、単価の低いのは、大抵化けたりしないから、ずっとその仕事を続けることになる。
ランクアップするぬは、相応しい実績を作るしか無いし、相応しい実績は、相応しい仕事をしないと出来ないと言う、ループで回る世界。
たまたま、良い曲が良い人が歌って、ハネたらラッキーだけど、なかなかそれは少なく。
万に一つぐらいの割合だと、思うしかな。
自分の才能が、人にに勝ってたとしての、万に一、つ。
僕は今、ほぼ1人で音楽を作る仕事を、することになった。これは結果論だ。
テンポラリーで、1回だけのコピーバンドも含めたら、何十とやってきた。
そして。飲み屋で今日飲むメンバーを集めるように、飲み会でそのままメンバーが決まることだってあった。
核になるバンド以外は、それぐらいのノリで、結成されたり、解散したりする。その中に、たまたま、バチっとくる仲間が、ハマれば続けていけるし、先もある。
けど、それはやはり奇跡に近い。
知り合いに、ギターが上手くて、ギタリストとしと成功してるヤツもいる。シグニチャーモデルが出るレベルだから、プロとして1流だ。
でも、何かキッカケが無い限り、その人と曲作りも、バックをやることめた、多分無い。
色々と何かが合わないからだ。
弾くギターが嫌いでは無い。
でも、やりたいては、お互いならない。
人間関係と言うとそうだし、音楽に関する考え方?や、好みが微妙に違うただぞれだけ。
真剣になればなるほど、「それカッコ良い!」の大切な基本が、ピタリと合わないと、ヤル気になれない。
雑多な物を作る僕が、向こうは気に入らないのかもしれない。要はお互い様でもある。
2人以上が集まると、考え方や感じ方のズレは生まれるし、時間が経つとまたそれは変わっていく。
好きなバンドなは、解散しつな欲しくは無いけど、昔のバンドの再結成なんかを見ていたら、またいつか時間が解決してくれて、やってくれることもあるかもしれないと、前向きに考えるようになった。
人は変わらないし、変わる。
だから、バンドも変わらないし、変わる。
だから、ダメになっても、また一緒にやれる日は来る人はいるんだろうと。
完全に死んだ生き物は、生きカ返らないけど、とかげねかしっぽのように、再生する物だってある。
素晴らしい仲間と出会えったのに、解散するしか無い結果になった人たちは、多分僕ら以上に喪失感は大きいだろう。
大事な、何かが合う友を、失うのだから。
バンドやりたい?バンドは生き物で、生物だ!僕らは音楽と生きてきた @Tokotoka
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