夏の日の恋人の一日の一瞬一瞬を切り取って繋げたような物語です。なぜだか、作中の事物の動きが強く印象づけられました。プール。それと突然のどしゃ降り。それらが、一連の動勢を感じさせて心地良いのです。結末の閉じ方も、奇妙にピタリと座りが良いのです。感覚のままに読める、心地よい短編です。どうぞ御一読ください。