戦国時代の武将、筑紫俊介広門に転生した現代の男。
次第にその知識を生かし、少しずつ少しずつ戦国時代に「浸透」していきます。
そう。「浸透」という言葉がぴったり。
何より、深く感動したのは、現代の知識がある俊介さんが、露骨に現代人として振舞っていないこと。
この時代の一人の武将、男として、何をすればいいのか、何をすべきなのか、自分で行動している所です。
近畿で何が起きているのか、今どんな状況にいるのか、これを知っているのは大きいですね。
なにより、筑紫氏。
自分が書いてる作品(歴史)とも深く繋がってくるのですが、その描写や展開に必然性を感じ、驚くとともに「事実は小説より奇なり」を地でいく様を見せていただきました。
本当に、面白いです。
ぜひ、ご一読ください!
あれ? この名前、信長の野望で見たような……?
そんな感じで読み始めたら、まさかの●●●●に転生する戦国IF。
しかも転生直後から170人対5000人という、とんでもない兵力差。普通なら詰みですが、未来知識で無双するのではなく、敵将を捕らえて交渉し、婚姻で縁を結び、さらには技術を使って銭やネジまで作って資金を稼ぐ。
「戦う」だけではなく、外交・内政・技術開発を駆使して小勢力を育てていくところが面白いです。
大友、龍造寺、秋月、高橋……と、戦国好きなら「ああ、この辺の勢力か!」となる名前が次々登場。
信長の野望で、弱小勢力を選んで「さて、ここからどうするか……」と頭を悩ませる感覚が好きな人には、かなり刺さる作品だと思います。