これも高校生の作品です。
そして、驚くべきことにおそらくまだ誰も読んでいないんです。
こんなにすごいのに。
連作です。おそらくまだ続きます。
読み始めるなら今だと思う。
一言で言うなら、読み進めるごとに、「生と死」「人助けと無力感」という対照が鮮烈に浮かび上がる連作です。
1番目のお話は、コミカルさを帯びながらも、自殺を止める少女の存在が光を差すように描かれ、正直、読み終わってほっとしました。
一方で、2番目のお話では、その少女が救えなかった命と向き合い、喪失と取り残される痛みが重く響きます。思春期は残酷だ、改めてそう思います。
それぞれの物語を連作として読むと、前編の軽妙さが後編の絶望を一層際立たせ、読者に「人助けの限界」「忘却の恐怖」を突きつけてきます。
二つの物語が補い合う構成は、もし意図してこのようにしたのであれば、見事としか言えません。