本当にこれはもう「根本的な問題」だよね……と痛感させられます。
本作には、あの都市伝説界のトップランナーである「口裂け女」が登場します。
口裂け女さんと言えば、トレードマークはあのマスク。
コロナが収まったような収まってないような今の時代、お店に入る時には「マスクしないとダメかな? 店員さんがしてなかったら、しないで入っちゃおうかな?」とか少し様子見な状況が発生するものと思います。(堂々とマスクしないでいる強さを持てる人が羨ましい)
そんな真夏においては「嫌がらせアイテム」となっているマスク。それを着用している口裂け女さん。それはもう大変なことに。
改めて、本作を読んで「現代のヤバさ」について考えさせられました。
怪談というのは、「暑さをやわらげてくれるもの」だったはず。つまり「実力は拮抗」していたものだったはず。
頼むから、これ以上は悪化しないで欲しい。「怪談くらいで涼しくなれる」ような、そんな可愛げのある「暑い夏」がカムバックしてくれることを切に願いたくなりました。