その出会いは夢現か幻か。それでも、彼女たちは愛を知りたかった――

鬱屈とした日常に絡め捕られ、袋小路に入ってしまっていた少女。
彼女の前に現れたのは危ない空気を纏う女性。
「一緒に逃げない?」という言葉が抗いがたい引力をともなって――

一人称で綴られる文章はとても繊細で、触れ方を間違えてしまえば今にも壊れてしまうガラス細工のよう。
16,000字からなる短編ですがとても濃い満足感を味わえるはずです。
危うい邂逅の先にある二人の物語をぜひ見届けてください。

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