第8話 個人戦開始
朱璃&澪&享&美羽vs玄武&蘭&連牙&哀歌&凌
哀歌(こいつ10位のはずでしょ。なんで攻撃が当たらないの?)
哀歌は享に攻撃が一発も当たっていないため、躍起になっていた。
それは凌も同じことだった。
享(いくら殺生禁止で、弱くなっていると言っても、こんなものなのか?)
享はというと自分のスキルを使わずに哀歌と凌の2人を相手取っているが、物足りなさを感じていた。
享「本気でこいよ。殺すつもりで。俺は死なない。」
享は傷が一つもついていないが、哀歌と凌はいくつか殴られた痕跡があった。
哀歌「どうする?」
凌は頷いた。
哀歌「わかったわ。」
そう言い、哀歌は終焉黄泉楽で享の動きを封じ、凌は影幻絶命を使用し、享を殺しにかかった。
享は動きが鈍くなっていることに気づき、最小限の動きで凌の攻撃を躱し続けた。
凌(なんで当たらない!)
凌は距離を取ろうと影潜刃を使用した。
享はスキルの使用を察知し、凌の首を掴みそのまま窒息で気絶させた。
哀歌は終焉黄泉楽の威力を強め、怨魂歌で享の精神を惑わせようとした。
しかし、気づけば目の前が真っ暗になり、倒れてしまった。
享は美羽のところは大丈夫そうだったので澪のところへやってきた。
澪は連牙の鎖縛撃によって拘束されていた。
澪(氷層花嵐はもう使ってしまった...。)
そう思っていると、連牙がフレアの魔法を唱えた。
澪は氷華結晶を発動した。
フレアは氷華結晶により消えてしまった。そして連牙を拘束しようしたが、そこに連牙の姿はなく、頭上にいた連牙はサンダーでとどめを刺した。
だがサンダーは一瞬で消え、代わりに享が出現した。
連牙「スキル無しの雑魚がしゃしゃり出てくんな。」
享「スキルだけが全てじゃないと教えてやるよ。」
享は澪を守るように片手を広げ後退し澪に近づいた。
享は連牙を見つつ、鎖を引きちぎろうとした。
連牙(両手が塞がっている今がチャンス。)
連牙は鎖縛撃を享に向かって放った。
享(引っかかった。)
享はわざと澪の鎖をちぎるように見せかけていた。
連牙「小細工がないと勝てないのか!」
享「小細工に引っかかって負けるようならお前は弱いぞ。」
連牙「💢」
連牙は顔をしかめた。
享(こいつ怒りの沸点低すぎだろ。)
連牙は鎖縛撃で鎖を手から出し、素手で攻撃する戦闘法をとっている。
かくいう享はスキルも武器も何も使わない肉体のみでの戦闘法。
観客席で見ている人たちはだれもが皆、連牙が勝つと思い込んでいる。
そんなスキル及び魔法主義の人間も、目の前に起きた事実を納得するしかなくなる。
連牙は地に伏せ、享はその横で立っている。
何が起きたか誰もわかっていなかった。ただ日本の最高峰の実力者たちを除いて。
「連牙が鎖で攻撃した時、享はそれをすぐさま掴み、目にも止まらぬ速さで接近し、腹部に攻撃を加えたのか。」
「すごいですな。やはり日本唯一のSSランクは伊達じゃないという訳ですか。私も享さんが移動したのはわかりましたが、まさか腹部に攻撃を入れていたとは。これはうちの人材に欲しいですね。」
「あの子、相当強いわね。どんな条件なら飲んでくれるかしら?」
「貴方たちよりも良い待遇を用意しておかないとね。」
「私も欲しいですがあの子を、享くんを引き抜いたらこの4つのギルドの均衡も崩れますね。」
享は連牙を倒した後、あたりを見渡すと全て終わっていることに気がついた。
蘭と朱璃の相性は悪く、蘭の攻撃手段は毒にする以外特にないが、朱璃はそれをことごとく回復し、さらに朱璃には攻撃手段があるため、朱璃の圧勝だった。
美羽と玄武はというと美羽の力が圧倒的すぎて、玄武も弱い部類ではないが、余裕を持ってやられてしまった。
アナウンサー「第一試合、天照院学園の勝利。」
その後も対戦は続き、結果は
1位 天照院学園
2位 鳳凰院学園
3位 神刀学館
4位 黒炎学園
5位 白鷺学館
6位 鬼哭学館
7位 朱雀武学館
8位 霞桜学園
となり
天照院学園以外の個人戦出場は1、2位となり、天照院学園からは享と美羽の出場となった。
鎮「享くん、ごめん、弱いとか言って。」
澪「私も謝る。ごめんなさい。」
剛志「ランクだけがすべてじゃないって思い知らされたぜ。亨、お前相当強いな。」
享「まあ、基本は実力主義だからな。みんなが勘違いするのは当然ともいえるさ。俺は全然きにしてない。」
剛志「まあ、それならいいが...。享、美羽、俺らの分まで頑張ってくれ。観客席で応援してるぜ。」
アナウンサー「さあ、いよいよ個人戦となりました。個人戦第一試合は神通享選手対白鷺院紫苑‼︎」
会場は盛り上がっており、応援の声が聞こえてきた。
「白鷺院さん、頑張ってー!」
「負けるな白鷺院‼︎」
「スキルが2つしかない雑魚に負けるな!」
天照院学園の生徒以外は皆紫苑を応援している。
紫苑「最初から全力で行きますよ?」
そう言い紫苑は自らの身体を強化する基本魔法
享「ああ。全力で受け止めてやるよ。」
とは言いつつも享は全力は出さないつもりでいた。
紫苑は月影幻華で幻影を生み出した。
享(面倒どうだな。)
享は本体が背後から迫ってきていることに気がついたが、わざと攻撃を喰らった。
紫苑は享の背中に手を出し、基本魔法
享(衝撃か。ダメージはそんなにないが、殴られた時より内側にくるな。)
紫苑(身体能力が高いのは分かっているけどまさか涼しい顔で受けるなんてね。一般生徒だったら、少し痛がる素ぶりくらいは見せるのに。)
紫苑は後退しようとした刹那、享に腕を掴まれてしまった。
紫苑は月光断影を使い、刃を浴びせた。
昼だったので火力が落ちていたが、人に与えれば少なくとも無数の切り傷ができるはずだが、享はそんな傷はどこにもできなかった。
享(真・月華絶影を発動させる前に終わらせるか。)
享は指の第一関節と第二関節を曲げ、手掌で紫苑の溝落ちを狙いそれを放った。
紫苑は力なく倒れた。
アナウンサー「第一試合Aブロック、勝者、神通享選手‼︎」
享は観客席に戻り、美羽の隣に座った。
美羽「お疲れ様。」
享「ああ。」
それから時が経ち、享は2回目の時がやってきた。
アナウンサー「個人戦第五試合Aブロック、神通享選手vs鳳凰院烈華選手‼︎」
烈華「第一試合、お見事でした。」
烈華の容姿は赤を基調とした学園服を着ており、髪色は真紅で腰くらいまでの長さがあり瞳も見つめると沈んでしまいそうなほど澄んだ赤色であった。
享「貴女の試合も見事だったと思いますよ。」
烈華「それじゃあ始めましょう?」
烈華は手招きをする仕草をした後、烈火翼で空中10mほどまで飛んだ。
烈華「貴方は近接戦闘が得意なようなので少し卑怯かもしれませんが仕方ありません。」
烈華は炎を纏った斬撃を放ちながら言った。
享「勝負に卑怯とかないだろ?勝った方が勝ちだ。」
享は烈華からの最後の攻撃が終わると烈華の目と鼻の先まで跳び、烈華の両腕を掴み、1秒も無い間に地面に着地した。
烈華「そのまま投げればよかったのに...。」
享「あまり女性を無闇に傷つけたくはないんだ。」
烈華「意外と紳士ですのね。」
享は烈華に炎華再生を使われたら面倒だと思ったので烈華が飛ばないように胸を押さえて場外に出した。
アナウンサー「第五試合Aブロック、勝者、神通享選手‼︎」
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享が所持しているスキル・武器一覧
究極 ユニーク レア 武器 前回参照
NEW
ユニーク 炎華再生 絶刀一閃
奥義 鳳凰転生 神刀零閃
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享が所持している魂の数
前回参照
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享が所持している軍
死霧軍 約2500万
それぞれの兵数が2倍
光翼軍 約2500万
それぞれの兵数が2倍
古代軍 約55億
55種類の生物全て約1億
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