借金大国日本!? 知ったこっちゃないッ!! 日本には資産があるからダイジョ~ブ!?
令和七年(二〇二五)三月時点で、政府債務は一三二〇兆円を超え、九年連続過去最大となった。
日本の危機的な財政状況を指摘すると必ずといっていいほど寄せられる反論のひとつに
「日本は世界一の資産保有国でもあるのだから、その点も評価しなければ不公平だ」
というものがある。
当を得た反論なのか考えてみたい。
* * *
とある資産家のボンボンが
「うちには資産があるから」
といって働きもせず、生活費が足りなくなれば土地を売って金に換えるような生活を送っていたとする。
保有する土地には限りがあるから、そんな生活はいつまでも続かない。いずれは土地もなくなるだろうから、そうなれば出費を切り詰めて生活レベルを落とすか、それが嫌なら汗水たらして働くしかなくなるだろう。
限りある資産を売り尽くしてしまえば、生活を切り詰める(緊縮財政に転じる)か、汗水たらして働く(増税する)しかなくなるのである。
いくら資産を保有していても、赤字体質を改めないかぎりあまり意味がないというのが結論である。
さて、切り詰めたくないし働きたくもないボンボンは、買ってきたコピー機を使って紙幣を大量に印刷しはじめて……。
つづきはあるのか!?
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