お題その4「比喩を使ってみよう」




酒浴びて赤鬼と化した和田が歌う地獄のエンヤのようなリフレイン



チョコレヱトのように眠れ人肌で蕩けて臓腑に甘く満ちゆけ



噛み合わせ悪くていつも唇に刺さる犬歯のように今日も



「傷あり」の赤札の下で桃の実はファム・ファタールのように馨る 濃く



シャムワウがこぼれた水を吸うように田中はカレーを吸い込んでゆき



尻子玉抜かれたようだ手が触れて河童さながら君に溺れてく



凹凸がどちらもゆがんでとまらないスナップボタンね同窓会の夜



グラサンもギターもないけどきみの声でフラワーロックのように揺れる






(カクヨム短歌塾 お題その4「比喩を使ってみよう」参加作品)




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