第十話 問題児の集まり

パンフレットをひと通り読み終わり第六部隊の隊長風磨洸沙に連れられ第六部隊のメンバーが集まる部屋に向かった。




 部屋の前に着いた時洸沙が話しかけてきた


「忘れ物したから中入って待ってて、多分他の4人はもういると思うから」と告げると来た道を戻って行った。




 1人残された大愛は急に緊張しだした、そりゃあ問題児の集まりだ若干の恐怖はある、何回か深呼吸をして部屋の扉を開いた瞬間!




「ライトニング!!」




 雷の属性の魔術が大愛の体中を駆け巡る、攻撃が終わり目を開けると目の前には金髪のこの魔術を放った張本人であろう人物と残りのメンバー3人が立っていた




 金髪の男は口を開け大声で喋りだした


「チッなんだよ、洸沙じゃねぇのかよ、無駄な魔力使っちまったじゃねえかよ、どうしてくれんだあぁ?」と何故か大愛に向かって怒りをぶつけるが、奥から1人の男が現れた、その男にはもちろん見覚えがあった、いいや無いはずがない、それは先日はぐれた蓮哉だったのだからだ、次の瞬間蓮哉が金髪の男に向かって魔術を放つ




「フローズンスピアー!!」




 金髪の男は避けることができずもろに魔術を喰らうが攻撃を微動だにせず立っていた


「なんだよ、ただ無駄な魔力を使わせてきたこいつにムカついたから怒鳴ってただけじゃねぇかよ」




 金髪の男がそう言い放つが蓮哉は完全無視をして大愛に話しかける


「大愛、心配してたんだぞ今までどこにいたんだよ洸沙さんから大愛が第六に来るって聞いてからずっと待ってたんだぞ、でも元気そうでよかった」




 蓮哉は安心した顔でそう言う


「蓮哉こそなんでこんな所に?」


 大愛は蓮哉に問いかける


「あの時警備員と検査官に魔術を放っただろ、その時の魔術で警備員の方、その…殺しちゃってさ検査官も生きてはいるんだけどだいぶ重症で、その償いというか罰でここにいるんだ」




  そう蓮哉は【殺人罪】でこの部隊に入れられたのだ


「最初に聞いたと思うけど、ここにはそんな奴らが集まってるんだ」


「大愛に魔術を打ったこいつは戒野電透だここに来た理由は確か…」


「ふっ、こいつよりはマシだよ可愛いもんさ【電気窃盗】なんてよ、まぁ俺の場合普通より電気の量がレベチだけどな」と何故か自慢げに話す




「まぁさっきはわる、わ&n:gc"?!ql.?くっそ何言わそうとすんだよエスパー女!」といい電透が後ろを振り向いた先には、犯罪とは無縁そうな女の子がいた。




  電透が獣のように女の子を威嚇する中蓮哉が無視して女の子を紹介し始める


「彼女は神童咲綾、超の魔術を扱う。いつもは静かなんだけどたまにこんな感じに話しに入ってくるんだ」


「はっ初め…まし…て…咲綾…です…」


 咲綾が大愛にたどたどしい挨拶をしてくる




「彼女は言葉を使うのが苦手でね超の魔術を扱う人はよくあるらしいんだけど、そこは理解してあげて欲しい、ちなみにここに来た理由は…」


「かっ【過失致死罪】です…」




 大愛はかなり驚いた、こんなに静かな女の子が蓮哉とは系統が違うものの殺人の罪でここに来ているのだから、すると奥からもう1人の女の子が現れて言った




「この流れ面倒だけど私も自己紹介した方がいいやつよね…長嶺凜奈ここに来た理由は【環境犯罪】森を燃やしたの」


 全員の自己紹介が案外あっさり終わり、自分のここに来た罪状がしょぼすぎると思い少し恥ずかしくなる。犯罪自体どこまで行っても犯罪なはずなのに価値観が既に崩れてきていることに大愛は気づかない。




 そして蓮哉が口を開いて喋りだした


「これでメンバーは揃った!これから仲良く頑張っていこう!」


 蓮哉は妙にテンション高く拳を挙げ言い放つ


これからこの4人の同期と風磨洸沙と共に、とんでもない風紀委員生活をすごすことになる

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