第4話

そうこうするうちに、あまりの悪行に天の神さまがとうとう怒りを爆発させた。

「こらっ!お前はいったい何をしておるのじゃ!」

その声が響いたとたん、「あまのじゃく」は石の塔のてっぺんで足をばたつかせた。すると、その振動で塔はぐらりと揺れ、ドドドドドッと音を立てて崩れ落ち、谷へと転げ落ちた。

それきり、村では「あまのじゃくを見た」という者はいなくなった。

村人たちは、「きっとあの時、石の下敷きになってしまったんだろう」と語り継ぐようになった。

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