栗は、長生きしたい!
栗パン
栗は、毎日を大事にしたい!
第1話 モグモグ王子犬・栗の夏より〜僕、ダイエット始めます!
どうも、栗です〜
お久しぶりです。
……初めての人も、いるかもしれないですね?
じゃあ改めて——
尾をぶんぶん振って、くるっと回って、おじぎ〜っ!
金色に輝く王子犬、栗です〜!
どうして「王子」なのかって?
だって最近、ママが『音に、音はない』って小説でず〜っと「プリンセス」の話ばかりしてるんです。
そのせいで、アイスクリームもプリンセス猫に……!
だったら僕だって、王子犬でしょ?
しかも僕には、ちゃんとファンがいるんです!
ファラドゥンガさん!聞いてますかーっ!?(←忠実なファン)
いや、実際もう僕のこと知ってる人、多いと思います。
だって僕には僕だけの物語『栗あんの話し』があるし、
時々ポエマーになる『夏だけ、歌う― クリ(犬)、気まぐれ短歌日記。』もやってたし、
さらには、かぼちゃが主人公の『もう人間に戻らなくていいかも?異世界で猫になったら毎日が天国でした!』にも、27話から登場してるんですよ?
なによりも、ママの名前「栗ぱん」の「栗」は、僕の名前の「栗」からなんです!
……ってことは、知らないほうがおかしいでしょ!?
こんなにイケてて、優しくて、かわいい僕を!
誕生日の冒険のことは、noteの『栗劇場』にもしっかり記録されています。
そう、僕にはnote連載もあるんです。知らないって? それはもう要チェック!
*
さてさて、夏ですね〜
暑すぎて、昨日は台風が来たらしいんですが……ぜんぜん風、吹かなかったんですけど?
今日はまた普通に暑さが戻ってきて、夜なのに29度。
お散歩に出かけたけど、10分で息が切れて、20分で足が止まって、30分では意地だけで歩いて、40分目には「ママ、まだ帰らないの!?」って顔してた僕。
だって……エアコンが恋しいんです。
エアコンのない部屋なんて、1秒だっていられない!
このモフモフの毛、見てくださいよ。暑いに決まってるでしょ?
(ママ:言い訳しないで。太ったの!めちゃくちゃ太ったの!)
……はい、僕、太りました。
まさか犬にも「食べすぎ注意」「運動しましょう」って言われる日が来るとは。
だってさ、今夏はパパがずっと出張で不在が多くて、ママがくれたおやつの量が……えへへ。
つまり、太ったのは……パパの陰謀です!(たぶん)
とはいえ、僕、そんなに食べてませんよ?
だって、ドッグフードは絶対に食べないし!
僕、こだわりのある犬なんです。
ドッグフードとの戦い、一度たりとも負けたことはありません。
逆に、勝ちすぎてしまって、
おやつが三段の棚に入りきらなくなりました……。
お腹のお肉がちょっぴり目立ってきたけど、まあ、かぼちゃにはまだ及びません!
おしりはぷりっとしてきたけど、これはこれでフォルムが可愛いと思うんです。
ただ、首が短く見えてきたし、長い足の優雅さもちょっと失われて……
でも「まるい=かわいい=正義」なこの世界では、まぁアリかなって!
——と思ってたんだけど。
昨日、ママがぽつんと言ったんです。
「太りすぎはダメ。急にいなくなっちゃうかもしれないから……」
「急にいなくなる」って、クリム兄ちゃんのときみたいな……?
クリム兄ちゃんがいなくなる少し前、僕はすでにわかってました。
ごはんを食べなくなって、お水もパパがこっそりあげてたのを見てたから。
でもそのときは「さよなら」の意味がまだわかっていなかった。
ママが床に座り込んで、夜通し泣いて、
お腹が痛くなって、起き上がれなくて、
僕の毛がびしょびしょになるくらい泣いて、
そのとき、僕はやっと理解しました。
別れって、突然やってくる涙なんだ。
そして、その涙は、家族全員の心を濡らしていくんだ。
そのとき、僕もごはんを食べませんでした。
クリム兄ちゃんの隣で、3日間、いっしょにお腹を空かせてたんです。
でも彼がいなくなって、僕は決めたんだ。
兄ちゃんの分まで、しっかり食べて、健康になろうって。
……なのに、どうやら健康を通り越して「ぽっちゃり」に突入してしまいました。
太るって、難しいなぁ。
というわけで、僕、ダイエットします!
だって、暑くてへとへとになっても、お外に行くのは楽しいんです!
*
あ、あとね、最近気づいたんですけど——
ママって、もしかして……昼間に外に出ない妖怪かもしれません!
夏になると、太陽が出てる間、まったく外に出ないんです!
だから僕が太ったのは、ママのせい……かも?
(ママ:いやいや、あんたがアスファルトに出た瞬間、引き返すじゃない!)
……確かに。それもあるかも。
一句詠みます。
「散歩行く アスファルトから すぐ戻る
舌が出たまま 何しに行った?」
(パパ:ちょっと、君、食べすぎなんじゃない?)
それもあるかも。最近、僕……食卓に座ってるんです。
パパとママがごはん食べるとき、三番目の椅子に座って「いただきます」のスタンバイ。
パパがいないときは、ママの向かいにちゃんと着席!
幸せってこういうことだよね!
モグモグ小犬って呼んでください。
コストコのチキンの香りを嗅げば、もうよだれ。
スイカを食べたら、世界がキラキラに見える。
桃は僕のベストフレンド。
キャベツの芯も今日食べたよ。
煮込んだ牛肉?最高に美味しい!
きゅうりとドッグフード以外、この世界はパラダイスです。
でも、そろそろ控えめにして、ちゃんと健康第一でいきます。
だって——
僕、20歳まで生きたいんだ。
人間だって目標は大事でしょ?僕は犬だけどね。
ーーーーーーーーーーーー
🐾 はじめましての方へ:僕のこと、もっと知ってほしい!
「この犬、誰!?」って思った人のために、自己紹介かねて、過去の出演作まとめておきます〜どれも、僕が大活躍(?)している作品たちです!
🐶『栗あんの話し』
https://kakuyomu.jp/works/16818093089720065461/episodes/16818093089720635827
ママとの毎日を描いた、僕が主人公の本編です!
🍉『夏だけ、歌う― クリ(犬)、気まぐれ短歌日記。』
https://kakuyomu.jp/works/16818622177339529175/episodes/16818622177339881495
夏限定、僕の詠む短歌日記。ちょっと詩人風。
🐈 『もう人間に戻らなくていいかも?異世界で猫になったら毎日が天国でした!』
https://kakuyomu.jp/works/16818622174619917874/episodes/16818622174622514266
ここでは、かぼちゃ主役だけど……27話から僕も出てるよ!
そしてそして、ママが今いちばんがんばってるのがこちら〜
🎧 『音に、音はない』
https://kakuyomu.jp/works/16818792435869696813/episodes/16818792435886705441
言葉をなくした女の子と、やさしい男の子の青春物語だよ。
切なくて、温かくて、胸がぎゅっとなるお話です。
ママが毎日一生けん命書いてるので、よかったら読んであげてください!
それから、ママ。
この小説にも、僕、出ていいですか!?
脇役でもモブでもいいからさ……後ろでしっぽ振ってる役とか〜〜〜〜〜
そして、今、ぼくの大事な家族たち、いまのメンバーはこちら!🐾
https://kakuyomu.jp/users/kuripumpkin/news/16818792437768701480
最後に!!!
僕から来てくれたみんなへ。
見てくれて、ありがとう!
どうか、健康で、笑って過ごせますように。
🐾
……あ、そうそう。
ここだけの話なんだけど……
僕、今……
25キロなんです。
中身が詰まってるから重いだけだもんね!
毛もあるし、愛もあるし!
しーっ!絶対ナイショでお願いします!!!
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