合理的処世術

すべてにおいて優れている人間は存在しない。なので業績をあげている人であったとしても人格になんらかの問題があったとしても不思議ではない。ただ人格に対する理解を文章読解という観点から進めるというのは可能かもしれない。

例えば他者の人格を計算モデルとして理解する。

任意のアテンションが存在し、任意の実行経路が存在し、任意のフィードバックが存在する。これを系統的に読み取ることによって他者の人格を擬似的に理解する。

これとともに自己に対するチェックリストを作成しソフトウェアによって管理する。

これらを協同することによって他者の人格権を適切に守るという仕組みを作る。

自分の内側に存在する所感は真理ではないかもしれない。他の人のそれもそうかもしれない。突発的な観念は存在するかもしれない、ただ対人コミュニケーションに存在するそれは無視してもいいかもしれない。

状況を俯瞰することは難しい。ただ技術として他者との境界領域を設けることはできる。設けることによって状況が複数の主体によって動いていることがわかるだろう。

哲学かもしれないがこれは臨床的なものに近いだろう。実践と応答の積み重ねによって視座が育まれる。


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思考ノート @takahirohorii12

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