地方

一族経営の企業が社員を低給でこき使い人生を収奪しているのはおそらく多くの地域で見られることだろう。だから多少のリスクや苦労があったとしても都市に移住する。そこで子供を残せなくとも自分の人生は守ろうとする。至って自然なことである。

一族経営やそれに媚びる地方銀行は正直度し難いのでもう関わるのはやめたほうが良い。利用されるだけ利用されてあとはぽいである。この人たちを改革しようとしてもそもそも問題意識を持っていないから意味がない。

だからそもそも地方創生は意味がないのだ。創生するのは地方の経済主体であるのに自分たちの未来を描けていないのだから。まさに金を溝に捨てている。こういうのに嫌気が差してみんな疲弊していく。

収奪の一番残酷な姿は実は都市ではなく地方にある。確かに借金で首が回らなくなっている人は都市に多いだろうが、地方はそもそもお金を使おうという意欲が存在しない。常に収奪されているから。IUターンはまさに地獄への階段だ。地獄への道は善意で敷き詰められている。

ただ規模の大きい地方都市はインフラは一応整っているし、誰かが手放した築10年くらいの家があるので結構安くは生活できる。

でかい国道、ロードサイドの低賃金で成り立つチェーン店、たまに見る食堂、田園風景。こういう風景の中にどのような悲惨さがあるのかを想像したほうがいい。

その地域がなくなっても結局日本が困ることはない。孤独は自分を守る砦にもなりうる。自分の特性を理解し、人生をやっていこう。

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