異世界異常者 ~リアルワールドで契約しとるし、チートスキルとか別に必要ないじゃろ~
@hakusuimakuro
第1話 プロローグ
「さて、やっと帰れる」
Fラン大学を卒業後、コミュニケーション能力の欠如
一般教養の欠落、履歴書は、誤文字が多く、挙句の果て子供のような筆記体
徹夜で書いた、履歴書を「ハッ」と鼻で笑われたことは、今でも覚えている。
そんな、僕でも仕事を選ばなければ、職に就ける。
所謂、ブラック企業だ、業種は、伏せておくのだが、
絶対に”誰かがやらないといけない事”と、だけ伝えておく。
地元を離れて、10年近く勤め、その汚れにも慣れ、瞳が濁り、腰には、鈍痛が常に響くしかし、ゴミによって蝕まれたその心は、それさえも無視することができた。
か、のように思えた
その一番最初のきっかけは、はっきりと覚えている、
そこから、徐々に自分の置かれている状況に危機感を抱き始めて、
決定打となったのは、6っか月前、会社のトイレで吐き出して、
泣く泣く早退、安価で手狭なアパートにたどり着くと
せんべい布団に、倒れ込んだ。
そして、夢を見てしまった。幼少期の夢を
僕は、父方の地元で産まれて、実家で育まれていた。
その時の私は、縁側から雨で慕った中庭を見つめて泣いていた。
その表情は、多幸感に包まれあぁ、ここで魂ごと、眠りにつきたいと思ってしまった。
蝕まれた心が急に輝きだし、この汚れた世界から抜ける方法を頭と体が全力で導き出す。
「もしかして、私は全員のストレスを集める役割をしてるじゃないのか?」
組織として、そんな役割を持つ者がいると、周りは心の平穏を保つことができる。
よくできた、素晴らしい、システム。
「でも、これ業務内容に含まれていないよな」
そこからは、割とトントン拍子だった。やめる理由なんていくらでも話せる
直球で「業務内容にない汚れ仕事をしているので」とでもいいし
少しひねって「周りの笑い声が、全て私を笑っているように聞こえます。もう我慢できません」でもいいし
誰も、傷つけずに「最近、重要な仕事を任せる事になりました、しかし私は、そこでミスを犯してしまい取り返しのつかないことになりそうです」
とでも言っておこう。
会社のしがらみを解いて、私は、故郷へ向かう新幹線に乗っている。
「さようなら」列車のシートに座り、そうつぶやいた。
だが、結局帰郷するのに、この新幹線は、必要なかった。
帰郷する新幹線の中で僕は、女の子をかばい
発狂した女性に僕は横腹をさされていた
阿鼻叫喚の車内で少女の方を振り向く
呆然とした表情で倒れこんだままの子供がいる
「早く逃げて…」
「え、お…お兄さん?」
恐怖に体を支配されたらどうなるか私は、いやというほど知っている。
誰か、その子を、逃がせる人は…
「返して、私の包丁」
粗雑に引き抜かれる
(あ、これだめだ、ババ様どうかお手をお貸しください)
どの世界にも理が存在する
「おじっ…お兄さん!」
一定の法則に則った方式、
システムとも言える(コイツ今、おじさんって言おうとしたか?)
「あなたのせいで、こうなったのよ」
確かに、僕のせいか
「あぁ、すいません…ね」
2回平謝り、
それは、一見何も意味もない行為のように見える、しかし、というべきか、
だからこそ、その行為に意味が宿る
「え、あぁごめんなさい」
懇願女の子
(お願いします)パン!パン!私は、手を前に合わせ2泊した
「ふふ…ダメ」
容赦のない女性
体から魂が抜ける感覚
周りの者から徐々に色が抜け、白黒の世界が広がるが、
私の体からあふれる物は、きれいな赤色をしていた
(ただじゃなぁ…とりあえず、血をくれ)
頭の中に声が響く
「はい」
ずずぅ 音を立て床に流れたものをすする。
その、行為に気づき女性が後ろを向いた、
「え、何?怖っ」
振り向いた女性がさらに何かに気づき動きが止まった
止まったのは、女性だけじゃない、子供も微動だにしない。
雨音が消えている、やんでいる訳じゃない、雨の動きも止まってる。
空間が固定されている僕も例外じゃないが、意識ははっきりとしている。
チリーン チリーン 鈴の音が鳴る どこからともなくと
「困ったときの神頼み、そもそもこの言葉は、普段神を崇めん奴が、切羽詰まって、どうしようもない時に、その場しのぎで頼りだす愚行を表す言葉じゃ」
狐の耳が生えた、とても美しい50代の女性、古い着物を召している。
その顔直視すると気が狂いそうになるほどの美貌を持っている。
多分、最近毎日通ってる稲荷神社の神様だ。
「生まれ故郷に、最愛の伴侶がいますどうか、どうか、良いお導きを」
「お主は、わぁしに対し普段から特別な扱いをしてきた、だから、わぁしから特別な計らいをしてやろう」
「面目ないです」
「そうじゃ、目的地に着く前に体を果てさせよって、まだまだその魂を成長させてもらわんと、わぁしとしても恥ずかしわ」
「もう、こうなったら遅いですね」
「今から、わぁし経由で、魂を異世界へ飛ばすそこで、修行してから戻ってこい」
「地獄ですか?」
「おぬし次第じゃ、それとお主がこっちで結んでた契約ことも、向こうに伝えておく、南に向かえ、あんまり女を待たせるなよ」
「分かりました、最後にあの子を助けてやってもらえないでしょうか」
「自分でやれ」
空間の固定が解除された
ザー雨音が再び流れる。どうせ、この身はここで朽ちる、それなら、
「あぁぁ!」
体に残った力を振り絞り女性をホールドする
恐怖に支配された子供に向けて一喝する
「生きろ!」
はっとした、子供は、出口に向かい走り始めて、
意識が、魂がふわりと遠くへ飛んでいく。
(さて、目覚めことができるかの)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
どうも、作者です。
小説とか公で書くのが初めて、書き溜めとかほぼない状態で書きたいから書いてました。それでよかった気がします。ここからは、書きたいシーンに無理やり物語を繋げ行きました。
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