ヘルプデスク、今日も詠みます ~短歌とともに駆けつけます【カクヨム短歌賞1首部門】
風波野ナオ
#1 PC購入、思わぬ落とし穴にご用心
私は某所でヘルプデスク業務みたいなことを請け負っています。
日々発生する『あるある』を、これから毎日一首ずつ、計十首お送りします。
安さゆえ 飛びつく先に 罠ひとつ
データ入らぬ 新品の箱
PCを購入する。
たとえ自分のPCでなくても、すごくテンションが上がりますよね。
ところが、実際に来たPCを使うと「どうして?」となってしまう。
そしてヘルプデスクを呼ぶんです。
「なんとかしてください。このままでは使えません」って言われます。
私の経験ではトラブル原因の8割が、データを保存する場所の容量です。
要はDISK、ソリッドステートドライブ(SSD)の空きが足りない。
ちょっと前のPCはハードディスクが入っていて、低価格モデルでも512ギガバイトが主流でした。人にもよりますが、一般的な事務用PCでは7~8割、つまり400ギガバイトくらいデータを溜め込んでいることが多いです。(私の職場での話です)
更に最近のPCはM.2SSDが主流となっています。
速いのは良いですが、低価格モデルPCには250ギガバイトが搭載されている感じ。
何も考えずに安いからと言って飛びつくと、今まで溜め込んでいたデータを新しいPCに持っていくことが出来ずパニックを起こしてしまう。
「助けてヘルプデスク!」
ここで私の出番です。でも、大切なデータは減らすことが出来ませんし、サーバ上に置くとシス管(システム管理者)から怒られてしまいます。(環境によります)
こんな時はより大きいSSDを購入していただき、PCに入っている物と入れ替えをご提案させていただくことになります。(OSとかは作業して入れますし必要なら買いますがその点はここでは置いておきます)
当然お金がかかります。
そうすると「何で買ったばかりなのに更に出費を……」と文句をおっしゃる。
助けようとして、文句を言われる。
私の大正漢方胃腸薬IIがマッハで溶けていきます。
CPUやグラフィックはi3であっても今ではそれなりにパワフルなので、使いにくいとはなりにくい。
メモリは8ギガバイトあればなんとかなるし、16ギガバイトあれば余裕。
高額GPUを乗せたCAD機のような機材はそもそもちゃんと選ぶので、落とし穴にはまりにくい。
普通の事務用PCこそ安易に安さを求めず、ご検討をお願いします。
少しでも不安があるなら、ヘルプデス、サービスデスクあるいはシス管など、組織でPCのサポートを担う部署へご相談いただきたく存じます。
最近は販売店も法人窓口もありますし。
そして、購入については更に思いもよらない罠が……続きは次回で。
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