「夏のこえ路上に転ぶ蝉の影つまんで戻す盛夏の幹へ」はキャッチコピーにもある短歌です。言葉が重なって夏、盛夏とある中で、(蝉の)声、蝉の影とあります。いま、腹を膨らませていた蝉が一瞬にして落ちることもある。それをつまむのは影——。この影は今日の影だろかとさえ思います。しかして蝉は蝉の生を終えることなく、生きる道を与えられたと私は解釈させていただきました。また、短歌の勉強も兼ねているので、読み応えがあると思います。是非、ご一読ください。