第11話:厄災の季節
魔方陣が消え失せ、光と圧倒的な気配も消え失せる。
その場にいた俺以外の全員が
「
ロゼルクもシドロンも首を垂れてる…宗教ってやっぱ怖いね
「危ない、、、危ない、、、」と景色が一瞬ゆがんだかと思うとさっきの影が再び現れる。
ロゼルクが「今度こそ!」と言って手をかざし、魔方陣を影を全方向から覆うようにかぶせる。
そして【
景色が再び歪み、魔方陣が消え失せた。それどころか、さっきはロゼルクが手をかざしてたはずなのにその手はかざされておらず、地面を向いている。
【
【魔断剣:シュタルニク】を俺は顕現してその魔方陣を断ち切る。
そして、影に対して一突きする。
しかし、影はその突きをよけ、下からの攻撃をしようとしている。
俺は突きの反動でその攻撃を対処できない。
しかし、その影が俺に攻撃をしようとした寸前
「…対象外か……」と言って、後ろに下がる。
え?なぜ?不可解だ…
今のは魔法でもパンチでも入れれば戦闘が有利に進められるはずだ。
【
【
しかし、今度は俺の時とは違い、ロゼルクの魔法は空を切る……いや、正確に言えばあの火炎弾のダメージが影ではなくロゼルク本人に入ってるような
ロゼルク自体、燃えていないが、規模がそれくらいだ。
反射魔法だとしたらロゼルクは燃えてるはずだし、【秩】や【法】だとまず不可能
【創作】系統か?
【創作】は多岐にわたる魔法のせいで解読とかが不可能、完全に個人のオリジナルであり、歴史で見ても異質な魔法…だが、共通点がある。それは、魔方陣の中央にある星の数だ。魔方陣の中央には巨大な五芒星とそれを囲むように10の七芒星が並ぶ。それ以外は魔法によって異なる。
次、それが創作かどうか確認しなくては
【
…………あの時は使えなかった。【斬撃魔法】の究極系
【
この魔法の効果は、斬撃や剣での攻撃を相手がよけることをなくす。
つまり、オートエイムって訳、、、、
そして、ロゼルクが戦っている影に向けて俺は突進し、その影を切り裂く。
【魔断剣:シュタルニク】は魔方陣を切る魔剣だが、普通に魔剣としての特徴も持っている。
魔剣の特徴は主に3つ
・与えた傷の治癒阻害
・魔力の量によって威力が変動する
・魔方陣以外の生命、非生命関係なく切断可能
だから、相手が生命じゃなくとも切れる。
現に、その特性により、影は二つに分断されている。
「……部外者…がァ……」とその影は最後に言い放ち、消えていく。
俺は刀身を見る。そこには切る前と変わらない刃があった。
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