第13章「パンチより、心で伝えたい」

試合後。

僕はカナさんの病室で土下座。


「…俺、運ばっかに頼ってて、ごめん。でも今回は、本気で好きだって伝えたくて…」


しばらく沈黙したあと──


「……ハルオくん。あたしも好き。付き合ってやるわよ、運ナシでも」


!!!!!


運ナシでも告白成功!!!


この瞬間、何かが──変わった。



🥇最終R:運は、運ぶと書く


その後、僕はまた運が戻ってきた。

• 世界戦では、相手のグローブが爆発(なぜ)

• 表彰式では、花束の中から金メダルが出てくる(なぜ)

• カナさんとのデートでは、突然飛行船に乗れる(なぜ)


でも今は、もう怖くない。


「俺は、“ツイてるだけ”じゃなくなった。信じたい人がいるから、拳を握れるんだ!」



🌟エピローグ「ツイててもツイてなくても、俺は俺だ」


結婚した。

娘が生まれた(産声で僕のグローブに頭突きしてきた)。


ボクシング界の“運の伝説”として名を残した俺、根岸ハルオ。


でも、娘が泣いたときにカナさんが言った。


「運じゃなくて、愛で抱きなさいよ」


……はいっ!!!

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