第三章 裏切りと、再びの孤独

それから数年後。母は再び、逮捕された。


理由は、前と同じ「覚せい剤」。

蓮は、二度目の施設暮らしを強いられた。


14歳で、夢も家庭もすべてを失った。

サッカーボールを蹴ることもなくなり、希望という言葉が、どこか白々しく感じた。


高校には通ったが、友達はほとんどできなかった。

「施設の子」という目。

「親が犯罪者」という噂。

無視され、陰口を言われ、それでも蓮は無表情のまま教室に通い続けた。

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