「今年の夏ってどんな夏?」と問われたら、「暑すぎるよ……」という答えがきっと九割以上は返ってくるのではないかな、と思われます。
今回の作品でもそんな「暑すぎる夏」が綺麗な言葉で描き出されています。
蝉すら鳴かない。そして、公園で遊ぶ子供たちの声が聞こえない。
夏休みというと元気な子供たちの姿を見る。そして夏を謳歌するように蝉たちが大音量で鳴く。
しかし、それはせいぜい「30度」くらいまでの話。それを越えると蝉たちの羽化にも異常が出るし、子供たちも熱中症が危険だからと家から出るのを禁止される。
「ほどほど」を失ってしまった夏。そんな「現在」を強く感じさせられる句でした。