ベタな展開がはびこる異世界で、流れに沿うでも単に揶揄するとも違う、選択というものに重点を置いたお話。
主人公はただ力を振るうだけでなく、ときには型破りな解決法を見出すことも。
状況を見極め、思案して、選び取る。それが探偵であり勇者たる所以であり、彼の言葉に説得力を持たせています。
駄女神と称される女神も、ただの賑やかしや傍観者ではありません。一人の少女として物語に深く関わり成長していくのが魅力的です。
掛け合いもコミカルなものから温かい気持ちになれるものまで幅広くあり、もっと彼らの先を見てみたくなります。
転生、転移モノを見慣れた方でも、少し変わった視点の物語を覗いてみてはいかがでしょうか。