狭間にて
蛍光灯の光
ゆらゆらさびしげに
かがやきが明滅し
きいろい壁が照らされ
ここはどこだろう
どこかにいたはずなのに
思い出せなくて
寝坊したみたいで
出口がわからない
空気がさむざむしい
でもなんだかあたたかい
ずっとここにいたみたい
足音がする
陽気な音楽が鳴る
通り過ぎていく
スマイルひとつ置いていく
また音が消える
時計は止まっている
階段はつながってなくて
窓の外はまっしろ
線が歪んでいる
まっすぐなのに曲がっている
踏み出した床だけが
硬さをたもっている
影がゆれている
あてどなくさまよう
わたしはだれだろう?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます