狭間にて

蛍光灯の光

ゆらゆらさびしげに

かがやきが明滅し

きいろい壁が照らされ


ここはどこだろう

どこかにいたはずなのに

思い出せなくて

寝坊したみたいで


出口がわからない

空気がさむざむしい

でもなんだかあたたかい

ずっとここにいたみたい


足音がする

陽気な音楽が鳴る

通り過ぎていく

スマイルひとつ置いていく


また音が消える

時計は止まっている

階段はつながってなくて

窓の外はまっしろ


線が歪んでいる

まっすぐなのに曲がっている

踏み出した床だけが

硬さをたもっている


影がゆれている

あてどなくさまよう

わたしはだれだろう?

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