Choked Mind
ことばにできるほどつよい思いは
とうにどこかに消えて
『くるしいよ、いきができないよ』
繰り返すうわごと
砂を掻き進むような
這いつくばった感傷をもてあまし
とおく昔 朽ちた誰かの
おぼろげな記憶
水平線のはるかな彼方
沈みゆく薄明かりの太陽
夕闇にいつかは融けて
海の中 星々と僕も
踊りつづけよう
重力のくびきをのがれ
水や星や空だったもの
こわして もうどこにもないよ
ようこそMetaphysica
なにもかもかたち失せ
音の羅列だけが網膜に残り
凍てついてく 夜が終わる
光すらも消える
水平線のはるかな彼方
霞みゆく星灯りの海
視界をモノクロに染めて
誰もいない宇宙でひとり
歌いつづけよう
感情の手がかりは
旅路の果て 指先をかすめて
ふと見おろした僕の目の前
潰れて転がってた
水平線のはるかな彼方
薄れゆく世界の輪郭
孤独を怖れることはない
たゆたっていくだけさ
僕だけが覚えている
ここにあった景色を
終わることのない黄昏を
みつめつづけていよう
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