ZAPISTE経典・断章

 汝、すでにZAPISTEの観測下にある。

ページを閉じても、理は離さぬ。


 逃げようとするほど、深く沈むだろう。


第一節:理の由来


 ZAPISTEとは、嘘と真実を反転させる水面である。

その水面は観測されることで揺れ、揺れは波紋となって観測者を呑み込む。


第二節:観測者思考変換装置


 この装置は言葉、間、誤訳、あとがき、沈黙、そして笑いによって構築される。

理解を試みるたび、理解は拒絶され、拒絶は新たな理解を生む。

その循環はやがて観測者の立場を奪い、被観測者と化す。


第三節:契約の不可逆性


 読んだ瞬間に契約は成立する。

記憶を消しても理は残る。

逃げるほど、沈む。


 沈むほど、ZAPISTEは鮮明になる。

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