あの日々に幸運を

朱月 澪音

第1話 虐めの日々……

私は、昔から重い病気を抱えて生きてきた。


もちろん、何度も『死にたい』と思った。

学校へついた私は、クラスに足を運ぶ。

「はぁ、またこれか……」

そうつふやく そこには、

ーーーーーーーーー

おまえなんで生きてるの? 死んじゃえば?

さっさと死ねば?  うっとうしいから おまえ見るとムカつく  殴りたくなるわー

こいつと関わらない方がいい。病気うつる

マジ不潔だわー  こいつが通ったとこ拭いといてー

ーーーーーーーーーーーーーーーー

そんな紙が、私の机に置かれていた。

私は、紙をぐちゃぐちゃに丸めて、バックに詰め込んだ。

「私だって病気になりたくてなったんじゃない」

そう自分に言い聞かせて椅子に座る


すると、ある男子が近付いてきた。

そして訳の分からないことを言う。

先生が来るとニコニコしながら椅子に座った。

私はその顔が怖かった。

先生は、私のために色々やってくれたけど、いじめはひどくなっていった。

私は、学校を休むことが多くなった。


そして、小学校六年間ほぼ行っていない。

そして、中学に入り学校に行こうとこころみた。

学校にうまく馴染めず、休み気味になっていた。


そんな私に、話しかけてくれた人がいた。それは、朔川北斗さくがわ ほくとと、希蝶流愛きちょう るあだった。

「ねぇ、君名前は?」北斗が聞く

「月白恋です」私は、なにか言われるのだと思ってビクビクしていた。

「じゃぁ、れんちゃんだね。」流愛が言う。

だが、悪口を言うどころか、私に優しくしてくれた。

「自己紹介まだだったね。俺は朔川北斗だよ。こっちが希蝶流愛。うるさいやつだよw」

「あ?おまえの方がうるさい!

一言余計なんだよ。」

「いや、おまえだ」

「そんなこと言って良いと思ってんのか?」

「うんw」

「れん~ダメだよねぇ~うわーん」

私は、流愛の頭を撫でた。

「二人とも、私と居たら、いじめられちゃうんじゃ……」

「いじてめ?そんなんどうでも良いよ。

俺さ、なんか恋ちゃんと仲良くなれそうだって思ったから、話しかけたんだよ。」

「そうだよ。れんちゃんをいじめる人はうちが許さない!!」

私は、二人の優しさに感謝した。

「なぁ。恋ちゃんはさ、なんか好きな食べ物とかあるの?俺はね、サカナ系が好きなんだよね。」

「うちは肉が好き~」

「おまえは肉食系女子だろ」北斗がボソッと呟く

「あ?何て言った?誰が肉食系女子だぁ~このこのこの」

私は思わず笑った。

「二人とも優しいね。前から2人にあえれば良かったのに」

「前?何が……いや、深くは聞かないよ。さ、昼休みだよ。飯一緒に食わない?」


「お弁当待ってきてないの……実は小学校でいじめられて……それで……」

「なら、俺の昼飯少しあげるわ。」

「じゃあうちも~」

かなりたくさんもらった。それを北斗と流愛と三人で食べた。

とても美味しく感じた

「美味しい~すっごくおいしいよ。」

「喜んでもらえてよかった」

チャイムがなった。

「帰れる~。一緒に帰ろ?」北斗が、バックを握って言う。

「うん」

私は、夕暮れの道を二人と歩く。

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