D.POST_OFFICE

青月 日日

D.POST_OFFICE

D.POST_OFFICEへようこそ

 ようこそ、ようこそ──

 こちらは《D.post office》。

 お忙しいところ、わたくしどもの郵便局にご足労いただき、まことにありがとうございます。


 わたくしは、この《D.post office》にて見習い郵便局員を務めております、デスティニーと申します。

 ……はい、「見習い」と申しましても、何分こちらの局は開局以来、前例というものが一切ございませんでして。

 つまり、わたくしが最初の、そして唯一の局員というわけでございます。

 お恥ずかしながら、手探りで配達をしておりますゆえ、何卒ご寛恕のほど──。


 さて。

 当局では、「ことばにできなかった想い」を封じたお手紙のみをお預かりしております。

 このポストへと届く手紙は、差出人の“表”の顔とは異なる、“もうひとつの顔”からのお便りでございます。


 どの方も、少々…いえ、かなり個性的でいらっしゃいます。

 二人っきりでお話なされると“もうひとつの顔”が出てきやすいご様子です。

 ですが、どうぞご安心を。

 手紙の差出人さまも、宛先の方も、まだあなたのことを知りません。

 あなたが、どの順で、どの方からどの方へ手紙を運ばれるのか。

 それによって、この小さな町の風景も、登場人物たちの心も、大きく変わってまいります。


 なお、手紙の中身を読む際には、どうかご内密に。

 宛先の方が、次に手紙の差出人と顔を合わせたとき──

 裏の顔を知っていることが露呈しては、物語の均衡が崩れてしまいますゆえ。


 ……では、お伺いいたします。


 最初にお持ちになったお手紙は──

 どなたからのお預かりでございますか?


 ○ 沙月様(→「沙月様のアドレス帳」へお進みください)https://kakuyomu.jp/works/16818792437390552106/episodes/16818792437391635311


 ○ 蒼真様(→「蒼真様のアドレス帳」へお進みください)

https://kakuyomu.jp/works/16818792437390552106/episodes/16818792437391708950


 ○ 玲奈様(→「玲奈様のアドレス帳」へお進みください)

https://kakuyomu.jp/works/16818792437390552106/episodes/16818792437391750287


 ○ 蓮様(→「蓮様のアドレス帳」へお進みください)

https://kakuyomu.jp/works/16818792437390552106/episodes/16818792437391864511


 どの差出人様をお選びいただいても結構でございます。

 さあ──“物語を配る”旅へ、ご案内いたしましょう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る