空波
もなか
空波
「今日は空波が高いねえ。」
夏休みのある日、おばあちゃんがぽつりとこぼした。お盆に合わせて帰省していた私は、縁側ですいかをほおばっていた。さっきまで昼寝をしていたおばあちゃんが、ゆったりと隣に腰かけつぶやいたのだ。
「空波?なにそれ」
目の前には、どこまでも続く青い空と、うず高く立ち昇る入道雲。ぼんやりと眺めながら、おばあちゃんに聞き返した。
「空の波だよ。ほら、見えてるだろう。あんなに激しく渦巻いてる。今夜の漁はきっと、大変だろうねえ。」
「雲のこと言ってるの?確かに雨は降りそうだけど、この辺じゃ漁なんてやってないじゃん。」
おばあちゃんの家は田舎も田舎、小さな町から車で三十分、峠を一つ越えた山の中にある。一面に広がる田んぼの合間を縫って、ぽつりぽつりと民家が建っている。今もタオルを首に巻いて農作業をするおじさんが見える。
「いいや、違う。空はね、大きな海なんだよ。みんなが雲と呼んでいるものは、空の波、空波にすぎない。だからほら、こうしてゆったりと流れていくんだよ。」
「そっか。」
おばあちゃんはもうすぐ86歳。時々、よくわからないことを言うようになった。いつものことかと思うと同時に、胸の中に小さな寂しさがよぎる。昔はもっと背筋が伸びていて、はきはきとものを言う人だったのに。目を伏せて小さく相槌を打った。
山の中とはいえ、夏の夜はやっぱり暑いものだ。昼に座っていた縁側のある部屋で、私とお母さん、お父さんで川の字になって寝ていた。布団を敷いてから一時間はたっただろうか。二人はすぐに寝息をたて、すでに熟睡しているようだ。だが、蚊取り線香の香りと蚊帳に包まれる閉塞感、頭になじまない小豆の枕で私一人がなかなか寝付けずにいた。加えてこの暑さである。クーラーの無い部屋にはたった一台の扇風機。首を振って必死に届けてくれる風はどこか生暖かい。じっとりと首の裏に汗をかいているので、瞼をうまく閉じられない。小さく呻いて、私は起き上がった。
のっそりと台所に行き、冷蔵庫から麦茶の容器を取り出す。食器棚に並ぶ中で一番大きなグラスに、勢いよく注ぎ込んだ。途端、グラスはすぐに汗をかいた。人もグラスも、暑さに耐えるのに必死なのだ。じれったく容器を置いて、一息に麦茶を飲み干した。たまらずもう一杯、喉に流し込む。額に滲み始めた汗がつたう前に、なんとか渇きをおさめられたが、完全に目が覚めてしまった。熱がまとわりつく身体は、何かをしなければと脈うっている。私は小さくため息をついて、グラスをシンクに置いた。
サンダルをひっかけて玄関を出ると、おばあちゃんの庭のしげった緑が裸足にこすれた。縁側の前には小さな石の庭があり、短い草がところどころ生い茂っている。足がかりにする石が埋め込まれているが、暗くてよく見えない。足裏にいくつもの砂利を感じながら庭を抜け、コンクリートの道へでた。電灯がか細くたち、大きな道-といっても幅は二メートルほどだ-がまっすぐ山のほうに向かって伸びている。道沿いに歩き、何軒かの民家を通り過ぎると、いつのまにか私の周りを田んぼが囲っていた。電灯もなく、薄暗い。少しよぎった不安をそらそうと、私は空を見上げた。
分厚く夜空を覆う雲の隙間から、小さく星の明かりが漏れている。手で数えられるほどの星々は、一等星ほど眩しくはなく、控えめに己の存在を示していた。心のどこかで満天の星空を期待していたのだろう、小さく寂しさがよぎった。
五分もいれば、さすがに田んぼと曇り空には飽きてしまう。仕方がない。そろそろ戻ろうと片足を引きずり戻したとき、頭の中におばあちゃんの言葉が浮かんだ。
「今日は空波が高いねえ。・・・今夜の漁はきっと、大変だろうねえ。」
空に浮かぶ、あの大きな雲が波なのだとしたら。星の覗くわずかな隙間は荒ぶる海面なのだろう。たくさんの漁師が今まさに漁をしているなら。釣り上げるのはあの小さな星なのだろうか。だが、あんなに高く白波がそびえたってしまっては、漁船の操縦は困難を極めているに違いない。必死な顔で星を釣り上げ、舵を取る漁師たちを想像して、私は小さく微笑んだ。荒々しくも、どこか幻想的なのだろうその場所に、行ってみたいと思った。
空に向かって、手をのばし、きゅっと握りこんだ。あの波の一部を掴めたら。静かな磯の匂いを嗅げたなら。丸めた拳を鼻に寄せた。当然なんの匂いもしない。熟した夜の香りがわずかに漂うだけだ。
だが、私には確かに何かに触れた感触があった。暗闇を突き破り、かすかにひんやりとした、空の波を、ほんの一瞬触ったような気がしたのだ。あの波に、空波に、飛びこめるかもしれない。荒々しい波にのまれ、星を捕まえ、磯臭い漁師たちとともに笑いあえるかもしれない。不確実だが、実感のある予感が、たちどころに湧き上がってきた。どうしたら行けるだろうか。飛行機じゃだめだ。ロケットでもだめだ。生身の、この私のからだで飛び込まなくてはならない。だとしたら、方法は一つしかない。跳ぶのだ、思いきり。この大地を全身の力で蹴って、空に跳びこむしかない。小さな子供に戻ったような高揚感と、久しぶりに顔を出した冒険心を胸に、私は大きな海を見上げた。瞳に映すのはそれで充分。まわりの景色を見てはいけない。さまよった腕を、覚悟とともに振り下ろす。同時に思いきり膝を曲げた。湿った空気をできるだけたくさん吸い込む。大きな白波がわずかに動いた瞬間、私は勢いよく大地を、陸を蹴った。
ふわりと、からだが軽くなる。ほんのひと時、私を引っ張る陸の支配から逃れる。海と陸の間の、何でもない空間には思ったよりも簡単に跳び込めた。あとは、眼前のあの大海原に身を投じるだけである。しかしすぐに、陸がとてもじゃないが目視できないほどの速さで私に手を伸ばしてきた。
その手が私に触れる直前、大きな波が私を攫った。
耳から、鼻から、口から、静かで荒々しい波が流れ込んでくる。私のからだに、漆黒の波が打ち付ける。夏夜の暑さは一体どこへ行ったのか、すがすがしいほど澄み切った夜空の冷たさだけを感じる。目には見えないのに確かにそこにある波が染みて、思わず瞼を閉じる。右へ左へ、上へ下へと流され、わずかな波の隙間から、海面に顔を出すことができた。瞼を開けようとしたが、また次の波が私を襲う。手をのばしても、静かに冷たさを放つ波を掴むことしかできない。無我夢中でもがいても、海面にでる気配は一向に訪れない。焦燥感に駆られて思わず強く息を吸い込む。冷たい波が、流れ込む。からだじゅうにその静けさが広がり、陸のじめじめと湿った空気と交換され、私はそれを吐き出す。もう一度、繰り返す。私は、荒ぶる海の中でも呼吸ができたのだ。波の中は息苦しくはないと、深呼吸をして気が付いた。ただそこにあるのは、陸にいては感じることのできない、私を包み込み、でもどこかで突き放したような冷たさだけであった。しばらく波に漂った私は、少し容量を得たのか、拙くはあるが泳げるようになった。手を広げて波を下に押し込み、逆にからだを押し上げる。そうして、ようやく海面から顔を出すことができた。瞼を開けてなんとか見上げた「空」には先ほどまで立っていた田んぼの風景がひろがっていた。
空波に、跳び込めた。実感を伴った喜びが、わたしのからだを駆け巡る。陸を蹴りとばし、見上げることしかできなかったあの大きな渦の中に、今、私はいる。
だがすぐに、このままでは遭難してしまうのではないかという不安がよぎった。波の合間に、私は声の限りに叫んだ。
「誰かっ・・・いませんかー!!船に乗せてください!ここに・・・っっ私が、います!」
音もなく荒ぶる海上で、私の声は大きく響き渡った。
「お願い助けて・・・!!引っ張り上げて、ほしいんです!!」
今日は休漁なのだろうか。周りに誰もいないのだろうか。不安がさらに増してきた。と、そのときであった。
「あんた、こんな悪天候の日に水遊びかい!?良い趣味してるじゃないか!早くこのロープを掴みな!」
目の前に浮かぶブイと、固く結びつけられたロープ。奥には、透明な木材で組まれた漁船が見える。私がブイにしがみつくと同時に、ロープがぴんと張った。波より速く、力強く、私のからだは引っ張られ、まるで魚のように船に打ち上げられた。大の字に腕と足を投げ出した私をそのままに、船は激しく揺れながら進んだ。波打つ音の狭間になにか叫ぶような声が聞こえる。どこまでも続く漆黒の海を渡り行き、やがてさっきまでの激しさが嘘であったかのように静まった。波の荒い海域を抜けたのだろう。一息ついた後、寝転んだままの私を4人の大男が覗き込んだ。
白いTシャツに白いつなぎ、頭には汗のにじんだ白いタオルでねじりハチマキが巻かれている。髪が生えている人は一人もおらず、漁師のはずなのに皆痩せこけていて、60代後半のように見える男もいれば、軽く100歳は超えていそうな男もいる。それにしても、あの細い体の一体どこから強い力が出せるのだろうか。
「おっと、こりゃまためずらしいもんが釣れたなあ。」
「この前釣れた一等星よりでけえなあ!」
「こんな無防備な格好で・・・きっとこの海に跳びこんだんじゃな。どっかの大あほみたいになあ。」
「違えよ!俺はただ、船のふちで手を滑らせただけだっつってんだろ!あんの二等星、一番になれないからっていっつもしつこく粘液をだすんだ。お前らも知ってるだろ!?」
「それはどうだか。この前ので二十回目じゃぞ。」
がっはっはと大きな笑い声が響き渡った。
「ったくよお・・・それはそうと、あんた、どうして波の中にいたんだ?今日の漁は危険だって、あんたんとこの婆さんが言ってただろう。」
「おばあちゃんを知ってるんですか!?それに私のことも・・・。」
一体どうなっているのだろうか。私がいるこの海上に、おばあちゃんが来たことがあるのだろうか。
「ああ、知ってるぜ。あの婆さんには、世話になったしなあ」
「そうそう。漁から疲れて帰ったら、いっつもうまいおはぎを作って待っててくれたんじゃ。あの味が、体に染みるんじゃよ。」
「そのときに、かわいい孫がいるって話してくれたなあ。」
おばあちゃんのおはぎ。小さい頃に一度だけ食べたことがある。私には早いよと、食べることを固く禁じられ、いつも仏壇に供えられていた。どうしても食べたいとぐずり始めた私を見かねて、仕方なく形の崩れたものを一口だけ食べさせてくれたのだ。あの味は今でも忘れられない。分量を間違えたかと思うほどしょっぱく、おはぎ特有の甘さはどこへやら、ただ塩辛い餅を食べているような印象であった。幼い私はすぐに「しょっぱい!やだっ!」と吐き出し、優しく頭をなでるおばあちゃんに冷たい麦茶を飲ませてもらったのだ。
「そっか。あのおはぎは、漁師さんたちのために特別に作られていたんですね。たくさん汗をかいた分、塩を摂れるように、でも糖もしっかり摂れるように。」
「そうさな、そうかもしれん。あの人はおはぎを食べるわしらを眺めたら、すぐに帰っていたからのお、詳しくはわからんのじゃよ。」
「最近はめっきり来なくなっちまった。港町への引っ越しに手間取ってるんだろ。」
「俺の紹介した家を、えらく気に入ってくれてなあ。」
「え、引っ越し・・・ですか?」
この場所におばあちゃんが定期的にきていた。そして、作ったおはぎを配っていた。私にはとても信じがたいことばかりである。加えて、引っ越しまで考えている。何が起こっているのかわからない。
「そうか。あんたにはまだ話してなかったか。だが、近いうちあんたにもわかるさ。」
そう言って一人の漁師が私の腕をつかんで、引っ張り起こしてくれた。訳が分からないまま、ふわふわとした頭であたりを見渡すと、近くに港があるのが見えた。彼らの言う港は、きっとあの場所なのだろう。
「とりあえず俺らは、あんたを家に帰さなきゃなんねえ。悪いが、港までちいっと我慢してくれ。」
「え、もう・・・?私、星を釣ってみたい!せっかくここに来たんだから、もっと海にいたい!」
素直な言葉だった。あの暑苦しい夏夜に戻ったら、きっとこの場所には二度と戻ってこれないだろう。その前に、少しでも長くあの海に漂いたいと思った。
「いいや、だめだ。お前さんはここにいちゃいけない。」
「わかる、わかるぜ。あの海は本当に魅力的だ。乱暴なのに静かで、どこまでも冷ややかで、跳びこみたくなっちまう。そんなところが好きだから、俺たちは漁場にしているんだ。だけどな、あんたが来るには早すぎるんだ。」
「それで二十回も跳びこんだんだ。でも、どうして私はだめなの?ほんの少しだけでも?」
「そうさ、気づいたら跳びこんじまうんだ。魅力的で、危険な海だから、海水浴をするにはあんたは若すぎる。」
そう言うと漁師は、力強く舵をきった。薄明りの灯る港に向けて、船はどんどん進んでいく。凪いだ海は物音ひとつせず、時折、海底に沈む星の呼吸する音がりんりんと小さく聞こえる。静かな呼吸に合わせて、一人の大男がおもむろに歌い出した。
空波超えてどこまで行こう
果てなき終わりを見に行こう
ささくれだつ手のたこを潰し
十ある一波超え行こう
空波超えてどこまで逝こう
果てなき終わりを見に逝こう
終わりは決して果てぬとも
漁師の命は一つのみ
彼らの舟唄なのだろう。一人二人と加わり、ついには四人で声を合わせて舟を漕ぎ進めるようになった。節に合わせて進む舟は海面に幾つもの波紋を生み出している。なるほどこうして雲の模様はできるのだ。
広い海にぽっかりと浮かぶ港町。海面に反射した明かりが星の薄明りとまざって、複雑な模様を作り出している。光の隙間に、「空」が映った。おばあちゃんの家だ。見上げると、ちょうど真上に見えた。黙ったまま私は、ぼんやりとその景色を眺めていた。
港は案外近かったらしい。石でできた停留所に船を寄せると、2,3人の漁師が飛び移った。残った漁師は船にくくりつけられた縄を停留所に向かって投げる。男たちは念入りに十回ほど、係留坑にその縄を巻き付けた。一番年老いていそうな漁師が私を軽々と持ち上げて、停留所へ下した。
「あとは、あの人に送ってもらうんじゃな。くれぐれも、また海に跳びこむんじゃないぞ。気をつけて帰るんじゃ。」
「お前さんがもっと年をとったら、また会おう。」
「あんたがこっちきたら、一緒に跳びこむのも悪かねえなあ。」
「馬鹿言ってないで、早く見送ろうぜ。元気でな。」
そういうと最後の漁師は、私の頭にぽんと手を乗せた。海にいたからか冷たい掌だったが、なんだか懐かしさを覚える。
「おじいちゃんたち、ありがとう!」
思わずそう呼んでしまったが、なんだかしっくりくるような気がする。手を放してにかっと笑った漁師は、ほかの漁師とともに船へ戻っていった。
「ああ、やっと見つけた!心配したのよ。」
突然懐かしい声が響いた。思わず振り返ると、体が緑色の馬の手綱をひく、おばあちゃんがいた。
「おばあちゃん!なんでここに・・・?」
「よくここにくるんだよ。年をとってからはむしろ、こっちにいることが多くてねえ。今晩は空に跳びこむ音がしたから、もしかしてと思ったら。やっぱりこっちに来てたんだねえ。」
「ねえいったいどういうこと?ここはどんな場所なの?おばあちゃん、馬に乗れるの?」
矢継ぎ早に質問を浴びせると、おばあちゃんは困ったように笑って、
「明日になれば、わかるからねえ。ひとまず帰りましょう。」
と言って、私を馬に乗せた。
「いいかい。その馬はなにもしなくても私の家に走ってくれるからね。そのまま乗って、家に帰っておくれ。あの人らに聞いたかもしれないけど、私はもう、こっちに引っ越しをするからねえ。一緒には帰れないんだよ。くれぐれも気をつけて、元気で過ごすんだよ。」
そういうとおばあちゃんは、馬の手綱をぐいと引っ張り、家のほうへ向けた。緑色の胴体を押し出すと、馬は軽快に歩み出した。
「待っておばあちゃん。家で会えるよね?引っ越しって、まだ先だよね?」
「気を付けてお帰り。」
そう言って微笑みながら手を振るおばあちゃんを見て、私はもう会えないんだと直感的に感じた。ここでお別れなのだろう。
だけど、空波をたどれば、きっとどこかにおばあちゃんはいるはずだ。だから私は、笑顔で手を振った。
「おばあちゃん、ありがとう。空波の向こうで、待っててね。」
おばあちゃんははっとした顔をしたが、やがてくだけたように笑って、
「あんまり早く海を渡らないでねえ。」
と声をあげた。馬はだんだんとスピードを上げ、風のように走り出す。港がどんどん小さくなって、頬にはあの海の冷たい夜風があたる。港も漁船も、豆粒のように小さくなったとき、私はまた、陸と海の間の何でもない空間にたどり着いた。陸が目にもとまらぬ速さで私に手をのばす。私は馬にしがみつき、なされるがままにした。暑くて、湿っている手が私のからだを包み込んですぐ、背中に衝撃が走った。
目を開けると、私は田んぼの間の道で仰向けになっていた。すでに朝陽は昇っていて、顔に当たる光が眩しい。重い体を持ち上げてなんとか立ち上がり、おばあちゃん家へと歩みだした。2,3歩進んだところでふと、足になにかが当たった。きゅうりだ。細かく切られていて、高いところから落ちたようにつぶれてしまっている。私はそれを拾い上げ、大切に抱きしめた。そして、一歩、また一歩と歩を進める。帰った私が直面するのは、きっと受け入れがたい現実なのだろうと思う。だが、誰しもが最後にはあの大海原を超え、港に軒を連ねることになるのだろう。だからこそ、空波が穏やかな日には、空を見上げておばあちゃんを思い出そうと思う。きっと、凪いだ海の向こうで、おはぎを手に漁師に囲まれているはずだから。
空波 もなか @monaka_mo9mo9
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