第32話RVカップの覇者

ゴーーーールゥゥゥ!!!

やはり、優勝は山吹花でしたあああ!


サテラから圧倒的にエントリーで火花を散らしながらも終盤で巻き返しを果たして、

見事な快進撃を繰り出しましたアアア!!!


これが青い電撃の桜狼の底しれない一部の力なのかあああ!!???


黒川「マジかアアア!!」


その時だったーー。花がスマホをゴールした直後に急に取り出してライブを確認するーー。


そこにはカナタと伊藤の花へのスパチャがあったーー。それを見た花はニヤリと相手を誘うかのように笑ったーー。


花「なんだ、きてたのか....!ハラキリカナタッッ!!!」


アアー!!!どうやら、エーペックスカップの腹切カナタと伊藤翔太がライブにコメントしていることが明らかになったアア!!!

山吹花がまさかの宣戦布告かアア!!! 


花「よっしゃああああ!今日も討ち取ったでぇぇぇ!」


二人の家ではライブの音声と共に彼女の怒号が鳴り響くーー。彼女の姿はわからないーー。ヘルメットをかぶっているからだーー。だが、車が見覚えのあるものだったーー。


伊藤「あの W R X…まさか!純正じゃないゴリゴリのセッティング仕様か!!??

山吹花ってやっぱり強い....!車や彼女から電撃走ってるようでたまらなく痺れるーー!!

ヘルメットの中見せてもらったこと誰一人ないからなー。見てみたいものだなー!」


カナタ「やな予感しかしないなーー。俺達のことでも狙われそうだな。

それに2位のサテラってのもこっちきたら相当厄介だろうなー....。

ま、くるわけないか。こんなクラブマンレースに......」  


二人が寝ようと思ったその瞬間だーー。

黒川からグループ通信で電話が入るーー。


黒川「カナタアアア!!伊藤逃げろオオ!!コイツら、エーペックスカップに出るって言ってるぞオオ!!!」


伊藤「ーー、、、は!??うそだろ...?」

黒川「うそじゃねぇよ!!だったら俺がこんなこと言うかよ!!...」


その瞬間、ライブでもそのことが明かされたーー!!


エエー、サテラ選手と山吹花選手と....なんだこれ!!??RVカップにいたほとんどがエーペックスカップに移籍することを確認しましたアアア!!!それも約20名です!!!


こんな猛者達がエーペックスカップに出たらどうなってしまうんでしょうか!!??


柳津や黒川に続き、エーペックスカップに移籍していくものが増えていくゥゥゥ!!!


ーーところで、、、山吹花さんの次のターゲットは?


花が上空のカメラに向けてグーを繰り出すポーズをする。それは、まるで電撃のようにー...


花「もちろん!腹切カナタアアアアア!!待ってろよオオオ!!!エーペックスカップ!!!、、、で?エーペックスカップ次回が最終戦なんですよねーー?」


ーーはい。エーペックスカップは次回が最終戦です。少々、都合上の理由で最終戦にするとかなんとか.......。


花「だったら...最終戦としてじゃなく第三戦として出る!!!!それでいいだろ?」


どこか燃えるような雰囲気で運営にそう言ったーー。運営は何かあると怖がりすぐに修正した。


ーーアアア!わかりましたわかりましたア!

すぐに第三戦に修正します。

あ、名前だけは。最終戦なのは変わりないですが。


山吹花はニコッと笑いながら去っていったーー。


そして、翌日ーー。

グリーンロードおおたまことーー。

バトルロード大玉のスタート地点に予定よりやってきた伊藤とカナタと黒川ーー。


昨日のライブのことで話題は持ちきりだったーー。


伊藤「なぁ、新しいやつが来るらしいよ?

コード"フラワー"て言うらしいぜ。まさかーー。」

カナタ「ああ、アイツだなーー。これでメンバー揃ったわけだーー。」

伊藤「なんの?」

黒川「しかし、RVの奴ら来るってことは相当大変になるだろうなーエーペックスカップ運営側も。」

カナタ「ああ、ここからは気を引き締めていこうーー。」


複雑な思いながらもバトルロードのレースが今日、再び鳴り響こうとしていた。

新しい風も吹きながら......。

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