09年6月20日 走れメロスって面白いだろうか

ながい閣下の「殴らせろ音高く!」しか思い出せないので論じようもないんだけれども、小中学生に読ませるなら太宰はダーク方向のがぜったい波長があうのにねえってたぶんみんな思ってるんじゃないかなっていう。

なんでそんなことを急にというと、本日ラウル・デュフィ展を見るために三鷹に行って、ついでだから太宰治文学サロンも覗いてきたのです。そしたらたまたま今日が太宰治検定の日、すぐ近くがその会場だった関係で、割と狭いサロン内に人がいっぱい、入り口の写真をとってる人もちらほら。


三鷹の街はなんとなーく、地味ーに文学「とか」をやりたがってる気配があって良いですな。道に迷ってうろちょろしてたときそう思った。


デュフィ展は良かったです、というか、デュフィ大好きだ。ふにゃふにゃした軽い線もパレットの上みたいなごちゃっと色があって端のほうで溶け合ってたりする感じも好きだ。ヨーロッパの人なのに、描く風景から受ける印象が、日本人のわたしがヨーロッパ旅行したときの視線と妙に似かよっている気がして不思議で楽しい。

(これまた凄く好きな佐伯祐三の絵も「旅行者の視線」だなーと思う。同じような画風のユトリロはいかにも地元のひとの視線って感じがする)


明日も出かけたい気分ではあるがしかし部屋を片付けないと実はいまたいへんな状態になっており……


《2025年追記》

ながい閣下というのは、「神聖モテモテ王国」の漫画家ながいけんですね。

当時ファンロードという雑誌があって、そこで「ながい閣下」と呼ばれてた。


こんなことを言ってますが私は太宰治の明るい小説の文体が大好きで、自分の頭の中の文体(当時は小説を書いてました)やリズム感を整えるのによく「正義と微笑」を読んでました。

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