シロへびくんと ケロコさん

つゆまろ

第1話オレは わるくない!

ここは しずかな しずかな しっちたい ちいさな いけや くさはらが たくさんある カエルの てんごく みたいな ところ


カエルの ピョンきちくんが シクシク なみだを ながして ないてます

そこえ シロへびくんが やってきて

シロへび「どうしたの? そんなに ないて?」

ピョンきち「ボクは もうダメだ」

シロへび「どうしたの ダメなんて?」

ピョンきち「ケロコさんに きらわれたんだ」

そういうと ピョンきちくんは ワンワンと はげしく なきはじめ ました シロへびくんは ききました

シロへび「はなして ごらんよ どうして きらわれたのか」

ピョンきち「ケロコさんと デートしてたら」

ケロコ「あたし おなかが すいたわ」

ピョンきち「て いうから ボクは おいしそうな きれいな チョウチョを つかまえて ケロコさんに プレゼントしたんだ」

シロへび「そりゃあ〜 ケロコさん よろこんだろう?」

ピョンきち「ところが おこりだしたんだ」

ケロコ「なんで こんなもの よこすのよ チョウチョは ハネの リンプンが のどに むせて たべずらいのよ ふつうは ミミズとか むしなら バッタでしょ あんた バカなの きらいよ バカは」

ピョンきち「て いわれたんだ」

シロへび「きみは わるくないよ」

ピョンきち「ダメだ ボクは ダメな カエルなんだ」

シロへび「そんなことないよ メスは ほかにも たくさん いるし チョウチョが すきな メスがえるも いるよ きっと」

ピョンきちくんは なきやまず さけびました 

ピョンきち「ケロコさんに ふられたんだ もう いきていたくない!」

すると シロへびくんは あかい したで ピョンきちくんを ペロペロと なめて

シロへび「まっかせなさーい」

と いうと パクリと おおきな くちで ピョンきちくんを まるのみにして しまいました


ケロコさんがやってきました

ケロコ「ネ゙〜 シロへび ピョンきち みなかった」

シロへび「みたよ きみに ふられて 『もう いきていたくない』って いってたよ」

ケロコ「アッそう それで どこ?」

シロへび「ここだよ」

シロへびくんは ピョンきちくんを まるのみにして プックリと ふくれた おなかを みせました

ケロコ「なんてこと するの! はやくだして!」

ケロコは カンカンに おこりました

シロへび「きみが ふったから わるいんだろ」

ケロコ「うるさいわね サッサと たしなさいよ ピョンきちを」

シロへび「だすのは いいけど もう はんぶん とけてるよ」

ケロコ「そんな ゲロのピョンきち いらないわよ!」

と どなると シロへびの プックリした おなかに すがって ワンワンなきました タップリなくと

ケロコ「わたしも たべて!」

と シロへびくんに どなりました

シロへび「なんで ケロコまで たべなきゃ ならないのさ」

ケロコ「あたりまえでしょ わたしたち デートしてたのよ それで ピョンきちだけ たべられたら わたしが ピョンきちを ぎせいにして たすかったって いわれるじゃ ない」

シロへび「いいじゃん ピョンきちが そのみを ぎせいにして きみを まもってくれたって いえば」

ケロコ「そんなこと ほかが しんじると おもうの?」

シロへび「・・・うう〰️む・・・」

ケロコ「なによそれ だから イヤなのよ サッサと のんで! かんだら イヤよ いたいから」

シロへび「ムリだよ いまは ピョンきちで おなか いっぱいだよ ほくたち へびは いちどたべたら にしゅうかんから いっかげつは たべなくて へいきなんだよ」

ケロコ「じゃー いっかげつごに わたしを たべるのよ わかった!やくそくよ!」

ケロコさんは むりやり シロへびくんに やくそくさせて かえって いきました


いっかげつご

シロへび「あ~あっ ケロコたべなきゃ なんないな〜 どこに いるかな〜」

シロへびくんが ケロコさんとの やくそくを まもるために さがしていると ケロコさんは ぬまの ふちで ピョンタくんと デートしていました ラブラブで チュッと キスしています

シロへび(なんだよ もー あたらしい こいびと つくってんじゃ ないか これなら たべなくて いいかな)

と おもいながら そっと にひきの うしろに ちかづきました すると

ケロコ「わたし やくそく やぶるひと きらいなの ぜったいに ゆるさない からね」

ピョンタ「やぶったら どうなるの?」

ケロコ「けちょん けちょん の ボコボコよ」

ピョンタ「だれでも?」

ケロコ「とうぜんよ へびでも トカゲでも ゆるさないわ!」

うしろで きいていた シロへびは

シロへび(しかたない やくそくを まもるか)

と おおきく くちを あけて ケロコさんを うしろから のもうと しました そのとき ケロコさんが うしろを みました と シロへびくんの おおきな くちが せまって います

ケロコ「イヤよ」

と ケロコさんは となりの ピョンタくんを つかむと シロへびくんの くちのなかになげこみました シロへびくんは おもわず ゴクリと ピョンタくんを のみこんで しまいました

ケロコ「チョット なにすんのよ! また ひとの こいびと たべたわね!」

シロへび「おまえが なげこんだんだろ おれは やくそく まもって おまえを たべに きたのに」

ケロコ「そうだっけ? わすれたは」

シロへび「やくそく やぶったら しょうち しないんだろ おまえ」

ケロコ「やぶってないわ わすれた だけよ」

シロへび「おなじだろ? いいかげんな メスがえるだ」

ケロコ「いいでしょ かわりに ピョンタ たべれたんだきら」

そういって ケロコさんは ぬまに とびこむと スイスイおよいで いって しまいました

シロへびくんは あきれた かおで ケロコさんを みおくりました

シロへび「あ~あ やくそく まもって そんした どうせなら ネズミか ことりが よかったのにな〜」

シロへびくんは おなかが すくまで また いっかげつ まつのでした


おしまい


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シロへびくんと ケロコさん つゆまろ @tuyumaro

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