第2話 ボス、登場。

 今回の、小説のタイトル…

『ボス、登場。』…って……

 あの、いかにもな風貌の、パイプをくわえたおじ様の、サントリーのコーヒー…ボス、の事……?



 「ーーまた、この人だ……」


 すでに日も暮れて、辺りは暗くなっていた。

 さっきまでの夕暮れ時の空には、突然の夕立が降りだして、おもたく雨雲が、どんよりとしていた。雨も、地面に少し、水たまりができるくらいの量の雨が降っていたり。

 その日の学業や仕事をおえて、それぞれの帰路についていた、その日、前もって傘を持ってきて装備してきていない人達からしたら、さて……どうしたものか……、…と、駅などで雨宿りをしながら、立ち往生していた。

 その時間帯であった時に降りだした、その夕立も、今し方あがって、とぎれとぎれの雨雲の間からは、晴れ間がのぞいていたり。


 我らがタリーズコーヒーの店内では、そんな突然の雨をしのぐ為に、コーヒーでも飲んで行こうかと、その時間帯は少し、お客様が店内にお入りになられて、この時間帯にしては、いつもよりも少し、繁盛していた。

 そんな、その日のタリーズコーヒーでは、その日のタリーズコーヒーでの、ちょっとした記憶として記しておきたい出来事として、いつもタリーズコーヒーを御贔屓(ごひいき)にしてもらっている、たまにいつも一人で御来店になられる、いつもの常連客様での出来事が、その事に、あてはまった……。

 閉店時間まで、残り時間が、1時間半となった、北九州市にある、あるタリーズコーヒーの店内で、我らがタリーズコーヒーの、縁の下の力持ち、であられる、アルバイトなどのスタッフさんが、いつものコーヒーを片手にすすっている、いつもの常連客様に対して、言ったのだった。


「また、この人だ……」


 …と……。


 こちらのいつもの常連客様は、基本、コーヒーを注文に、店内で、スマホなどを充電して行かれる事に、私達タリーズコーヒー店をご利用に、なされています。

 たまに店内で、何やら書きものをなされていたりと、お仕事をなされておられるみたいで……。

 聴いたところによると、こちらのいつもの常連客様は、なんでも、漫画に小説にと、執筆をなされておられる作家さん、という事でして……。

 ですが、人の縁とは不思議なものですな……。

 まさか、このような事になるなんて……。とうの本人達以外は、誰も思ってもいなかった訳だったのです……。


 それならばと、話し合いの結果「タリーズコーヒーの広告塔もやるよ」という事になって、こうして、カクヨム様にて小説を、書いているのです。


 その事で、この方の事は、従業員さんも含めたスタッフさんの中でも、知らない者は、基本、いなかったりと。


 ーーちなみに、店内をご利用してもらう事ができる、店内のご利用時間についてですが、1回の御注文でも、ご利用時間に制限は設けてはいなくて、何時間でも、お席をお使いになられても構いません。ーー


 この方が、今回は、お一人ではなく、他のお客様とご一緒に、他のお客様をお連れになって、二人で御来店なされました。

 しかも、まだ若い彼がお連れしてきたのは、彼よりも、はるかに年が上の、男性でして……。

 その光景を見た、彼の事を知らないスタッフさんからしたら、この方の、その、いつもの御来店スタイルとは違う、今回の御来店スタイルに、何かあるんじゃ? …と、思われたのかもしれません。

 この方は、こう見えて、まわりの人からは、何を考えているのか、わからない……、…と、かなり破天荒な行動をとる事があったりしていてと、どうしてこの人は、こういう行動をとっているんだろう……? …と、独断で、他の人に変な目で見られて思われる事があったりするので、店内でも、その言動、行動は健在で、そういう風に知られていたりもしますから。

 もちろん、この方の正体を知っている人からしたら「それでか……」…と、納得をしてもらう事もできますが、8月という、今のこの時期には、新人のスタッフさんを採用していたりもするので、もしかしたら、この方の正体はまだ知られていなくて、そういう風に思われたのかもしれませんね。


 彼に話を聴いたところによると、そのお連れのお客様は、なんと、ある企業の社長…ボス、という事でした。

 彼が、このお連れ様をお店にお連れになる前から気づいていた人は、気づいていたみたいですが……。

 いったい彼が、このお連れ様と、どこでどう知り合い、その関係をどう築いて、なかよくおなりになられて、コーヒーを一緒に飲む仲にまでなったのかは、正直、謎でして……。

 このように、この方は、よくわからないのですよ(笑)。ミステリアス。 


 店内でのお二方は、彼は、いつものコーヒーを片手に、お連れ様は、アイスのカフェオレでと、たわいない会話をなされていて、その光景を見ていた人は、こう思ったそうです。


 まるで、兄弟みたいだな……、…と……。


 年下の彼の事を、お連れ様のお兄ちゃん、だと、思った人もいたみたいでして……。


 そのあと、お二人は解散して、先に店内をあとにされたお連れ様とは違って、一人、店内にまだお残りになられて、残りのコーヒーをすすりながら、お連れ様との会話の余韻をお楽しみになられていた彼は、何やら少し、考え事をされてから、それから、何を思ったのか、自分の分だけ飲むのではなくて、お連れ様の少し残った、アイスのカフェオレの入ったグラスを手にとり、グラスの中に少しだけ残ったカフェオレを飲みほしてから、氷も、ガリガリとすべて食べてしまいました。

 お二方が、注文した商品をお受けとりになられて、お席におつきになられる前に、セルフで紙コップに注いでいたお連れ様のお冷やも、お飲みになられて。

 あとには、空になった紙コップに、空になったマグカップとグラスだけが、お店に戻ってきました。


 それから、店内をあとにしていく前の、その彼の行動を見ていた人の中には、彼の事を、こう思った人もいたそうです。


 この人もしかして……ホモ、なの……?


 …と……。

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