ごめん!違った!補修するところだね!

ダイバー優遇。

うちの学校を始めとした、一部学校で実施されている優遇制度である。

ダイバー優遇を受けると、出席日数などの免除を受けられる制度である。

もちろん、私や………露音を始めとしたクロスゲートの連中も受けている。

一回の申請での有効期限は……1年のはず………


「お前……もしや勘違いしてるな?」

「有効期限って1年ですよね……?」

「1年っていうか………その年度中だけだな」

「………つまり」

「お前の優遇は3月で切れてる」


終わった………

優遇無しで1ヶ月くらい欠席してたのか。

それってやばいんじゃ………


「っつーわけで、大体1ヶ月分の埋め合わせをしてもらわんと困るんだよ。規則は規則だからな」

「埋め合わせ……っていうと………」

「補習だ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


はぁ………

いくら1ヶ月分の埋め合わせを1日でするとはいえ、8時間すし詰め休憩なしは流石にスパルタすぎでしょ……

終わったらダンジョン行こうと思ってたんに。


TSしていささか過剰なサイズになったベットにダイブする。


あ〜〜。

お布団最高。


幼女になって良かったことが一つあったね。

ダブルサイズのベットをクイーンサイズレベルで広々と使える。

これって素晴らしいことじゃない?

うん、素晴らしいこと。




よし。


今後の方針を考えよう。


まず、今の私の状況の整理だ。

武器は【幽月ノ奏華】、スキルは【冬ノ唄】・【春ノ唄】。

ステータスは……多分高い方。

パーティーメンバーなんてもちろんいない。

あとは、謎のパッシブ持ち……‥このくらいか。


あのアドミンとか言うやつが何者かは分からないけど、少なくとも碌でもない奴だってことは分かる。

特異点………多分性別が変わった事………?

あの時点で私が元男だっていうのは誰も知らなかったはず。

となると、アイツが私の性別を変えた元凶……なのかな。


だとすれば、あいつを〆れば何か吐くかも。

パッシブの事も、性別の事も。

ただ………多分今の私じゃ絶対に勝てない。

管理者とか言ってたのが本当だとすれば、ダンジョンの管理者だって言うのが一番納得できる。

となると、ダンジョンのどの敵よりも強いはず。


………となると、必要なのは力とお金。


高位のダンジョン……潜るしか無いのかな。

真っ先に浮かぶのは………スカイツリーかな。

あそこは一応Dランクでもパーティーを組めば低層は潜れたはず。

なら、慎重に行けばスキルとステータスの恩恵がある私なら多少は立ち回れるはず。


……とりあえずの目標は、C級ダンジョンのスカイツリー制覇かな。

多分、制覇する頃にはレベルもかなり上がってるはず。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る