真悪魔王の衝撃
「着いたよぉ僕運転うまかったでしょ?」
「やっと着いたぜ!なんだおまえら元気がねぇな」
そりゃ見ていただけのお前はずっと元気だろう・・・。
本郷さんと相模原だけが元気よくバスを降りていく。
他は俺も含めてヨレヨレに疲れ切っていた。
「本郷なんであなたは元気満々なんですの?こっちはもうへとへとですわ」
「高峰は軟弱だなぁ僕はずっと移動中楽しかったよぉ」
おかしい、おかしすぎる本郷さん。
高峰さんも水無月さんも俺からしたら十分化け物なのに2人いっぺんに相手してあの余裕。
化け物オブ化け物じゃん。
「徹今何か失礼なこと考えなかったぁ?」
「そんなわけない。本郷さんすごいなって」
「そう・・・気のせいか・・・」
あっぶな!危うく怒らせて殺されてしまうところだった。
庶民は庶民らしく異次元の人たちを怒らせないようにしないと・・・。
バスを降りるとそこにはきれいなオフィスビルがあった。
少なくとも超能力協会のビルよりは、遥かに立派だ。
「さてここが悪魔協会本部だよぉ。中に入って入って」
「中に入った瞬間殺したりしないわよね」
「水無月するわけないじゃん。その気だったら僕1人で全員殺してるよぉ」
「くそっ暗い夜道は気を付けたほうがいいわよ」
「そう?暗い夜道は悪魔のホームグランドだけど大丈夫ぅ?」
なんかいっそうギスギスしてるな・・・まあ異次元の人たちの話なので一切口は挟まないけど。
エレベーターで最上階へと行く。
奥の部屋に入るとそこには真田丸がいた。
「悪魔王!!」
高峰さんと水無月さんが戦闘モードに入り緊迫した空気が流れる。
「お待ちしておりました悪魔王様」
真田丸が片膝をつき頭を下げている。
ん?悪魔王って真田丸じゃなかったっけ?
「やめてよぉそういう堅苦しいのは好きじゃないって言っているのにぃ」
「そういうわけにはいきませんよ本郷様、悪魔王に対して最低限の礼儀ですよ。
悪魔王!?本郷さん?!
「本郷これはどういうことかしら説明していただけるんでしょうね」
「別に・・・僕が悪魔王ってだけだよぉ。真田丸は影武者見ないなものだよぉ」
「それならあの強さ納得だけどなんで隠してたのよ」
「水無月さぁ僕が悪魔王だって知ったらすごく警戒するでしょぉ?」
「悪魔王じゃなくても警戒してるわよ。いろんな意味で」
「徹も驚いたぁ?」
「そういうところ!!無駄に渡瀬にくっつくそういう所を警戒してるわよ!」
「っでなんで悪魔王がここに私たち精霊を招き入れたのかしら?」
「高峰・・・手を組まない?」
「なんで悪魔なんかと手を組まないといけないのかしら?」
「私も嫌よ」
「悪魔・・・信用できない」
「そんなこと言ってるけどさぁ、このままだと精霊ってピンチじゃない?「
「どういう意味よ」
「高峰は気づいているよねぇ?」
「確かに・・・天使の活動が活性化した今、王が不在の精霊はあっという間に天使に殺される」
「なんで天使が精霊を殺すのよ」
「天使にとっては人間も悪魔も精霊も一緒ですわ。すべて粛清の対象・・・」
「わかってるねぇ。だから協力しないって話、どう?王が不在の精霊としては悪い話じゃないんじゃないのぉ?」
「良いですわ。天使を排除するまでは協力してもよろしくってよ」
「私は嫌なんだけど」
「でも他に選択肢はありませんわ。現状本郷1人に2人で戦っても手も足もでませんでした。そんな私たちの前に天使王が来たらひとたまりもありませんわ」
本郷さんが悪魔王そして天使王・・・また新しい単語・・・。
異次元の強さインフレに置いて行かれる俺・・・。
「徹心配ないよぉ僕と一緒に修行したらあっという間に同じぐらい強くなるよぉ」
そんなに簡単に強くなれるなら世界中のみんな異次元の強さだよ本郷さん・・・。
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