自動販売機。それは、お金を入れれば飲み物が自動で出てくる機械。私たちは日々その恩恵を受け、何気なく喉を潤している。しかし本作に登場するのは牙をむく自動販売機。当たり前にそこにあり、生活の一部となっている存在が突如として牙を剥いたとき、日常はたちまち恐怖に変わる。誰もが一度は利用したことのある自動販売機。何気ない日常に忍び寄る不条理なホラー。ぜひご覧ください。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(71文字)
自宅の前に新しく設置された、なんの変哲もない自動販売機。主人公はそこで飲み物を買うようになるのだが…私たちも普段何気なく使っている自販機から、こうも面白い作品が生まれるのか。という気持ちです。短くまとまった文章の中で、思わず「そういうことか」と言ってしまうような展開を描き上げる、作者様の発想力に目を丸くしました。