応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • こいつら決闘の裏で小細工してたのバレてないからこれで済んでるけど
    バレたらこんなものでは済まないよね…
    それともこの世界の決闘は何でもありだったんだろうか


  • 編集済

    出る釘は打たれる、
    徹底的に叩き落とすのがいいが、悪党たちに対する後始末が甘すぎる、
    将来にこいつらは必ずハルトの邪魔になるだろう。

  • よくパニックが起きなかったな……

    作者からの返信

    リョウ様

     このたびは、作品をご覧いただき、さらに「よくパニックが起きなかったな……」という鋭い一言のコメントまでお寄せくださり、本当にありがとうございます。
     まず、その一文を拝見した瞬間、私は思わず笑ってしまいました。――というのも、まさに執筆中、私の頭の中でも同じ感想がぐるぐると回っていたからです。物語のあの場面は、状況としてはかなり緊迫しているはずなのに、登場人物たちが予想以上に冷静さを保ってしまい、読者の皆様から見ても「いや、もっと慌ててもいいのでは?」と思われるのではないかと心配していました。
     それを一言で突き抜けるように指摘してくださったのが、リョウ様のコメントでした。

     あの場面――といっても、ここでは具体的なネタバレを避けますが――実際に現実で起これば、たいていの人は息が上がり、声が上ずり、そして集団心理によって雪崩のようにパニックが広がるはずです。
     しかし、私があの時、登場人物たちをあえて冷静寄りに描いたのには理由があります。ひとつは、「彼らは日常的に小規模なトラブルや不測の事態に遭遇してきた」という過去の積み重ねです。経験は、人を強くします。慣れもまた、恐怖を少し鈍らせます。
     もうひとつは、物語のテンポの問題です。あそこで全員が大騒ぎしてしまうと、その後の展開――特に誰が最初に動き、どういう判断を下すのか――が描きにくくなり、読者の視線が分散してしまいます。だから私は、人物たちの内面での「静かな焦り」を優先し、外面の混乱は抑えることにしました。

     もっとも、執筆者の私としても、「冷静すぎる」危険は十分に理解していました。もしもリョウ様のように「あれ、こんなに落ち着いていて大丈夫?」と思われた読者がいたら、それはある意味で狙い通りでもあり、また課題でもあります。作品は書き手の意図だけでなく、読み手の受け取り方によっても形を変えますから、その反応はとても貴重です。
     こうしてコメントで感想を頂けることで、自分がどの程度「描写のバランス」を取れているのかを測ることができるので、本当に助かります。

     加えて、リョウ様の一文には、裏側で練っていたキャラクターの関係性や過去が、読者の目にも少しは伝わったのだと感じて嬉しくなりました。パニックにならなかったのは、単に強靭な精神力だけでなく、仲間同士の信頼関係、そして「この人がいるなら大丈夫だ」という根拠なき安心感が作用している――という部分を、直接説明するのではなく行動や会話の端々から感じ取っていただければと願っていました。
     こういうところは、作品を書き進める上で「説明を省く勇気」が問われる場面です。小説は映像作品と違って俳優の表情や声色を直に見せられません。だからこそ、行間を読んでいただけると、書き手としては「通じた!」とガッツポーズをしたくなる瞬間なのです。

     ちなみに、あの場面を書いていたとき、私の執筆机の上には資料として、実際の災害や事故時の人間行動に関する本が数冊積まれていました。そこには「多くの場合、集団は一瞬だけ静まり返る」という記述がありました。危機の瞬間、人はまず状況を理解しようとし、ほんの数秒、何もできず固まるのだそうです。その“間”が、私が描きたかった「表面の静けさ」のヒントになりました。
     リョウ様のコメントを読んで、「そうか、やっぱり読者の中にも、その静けさが逆に引っかかる人がいるのだな」と再確認できましたし、それは今後の執筆でも活かせそうです。

     正直な話、書いている途中で「ここはもっと大声で叫ばせた方が臨場感が出るかな」とも何度か迷いました。しかし、今回はあえてその一歩を踏み込まず、全員の視線が一点に集中している緊張感を描きたかった。パニックという嵐がまだ吹き荒れる前の、空気がねっとりと重くなるような瞬間――それを、読者の方に「何かおかしいぞ」と感じてもらえたなら、私としては成功です。
     そして、それを一言で「よくパニックが起きなかったな……」と切り取ってくださったリョウ様の観察力には、ただただ感服いたします。

     物語は、この先で必ず「本当の混乱」が訪れます。あの場面は、そのための静かな助走のつもりでした。ですから、もし続きを読んでいただけたとき、「ああ、ここに繋がっていたのか」と思っていただければ幸いです。もちろん、実際にそう感じてもらえるかどうかは、これからの私の筆次第ですが……。

     こうして丁寧に感想を残していただけると、孤独な執筆の時間がぐっと温かくなります。私の作品は決して派手な戦闘や衝撃的な展開だけを追うものではなく、小さな表情や間、心の揺れを大切にしています。そのため、時には「地味だ」と言われることもありますが、リョウ様のように一つの場面の空気感を汲み取ってくださる読者がいることが、何よりの励みになります。

     最後になりますが、これからも作品の続きでは、人物たちが時に冷静さを保ち、時に感情を爆発させながら進んでいきます。あの場面を思い返しながら読んでいただければ、より深く楽しめる部分も出てくるはずです。ぜひ、彼らが本当に「パニックを起こす瞬間」と、それを乗り越える様子も見届けていただければ嬉しいです。

     改めて、コメントをありがとうございました。短いながらも的確な指摘は、長文の感想に勝るとも劣らぬ力を持っています。これからも、どんな一言でも構いませんので、リョウ様の視点からの感想をお聞かせください。私もその一言を糧に、より鮮やかな物語を紡いでいきます。

    心より感謝を込めて。

    ――作者より