第2話 最弱はどっち?
薄暗い洞窟を進んで行く
すると少し先の地面にプルプルと震えるしずく型のような魔物、スライムがいた
「こいつには勝てるやろ!」
俺は短い足を動かしポテポテと走りよると
「えいや!」
短い手でスライムを殴る
プルンとスライムが揺れ、
俺は跳ね返され尻もちを着いた
「うぇ?」
スライムにも負けるのか?!
やけくそにポカポカと叩くがプルプルとスライムは揺れるだけ、
「クソー!」
手に力を入れて愚痴をこぼす
すると、シャッと爪が少しだけ伸びた。
5センチほど
「隠し要素?!」
俺は爪でスライムを引っ掻く
するとゼリーが少しだけ削れた、
犬が穴を掘るように両手でゼリーを削って行くと中心付近の核が露出した
「これを壊せば勝てる!」
爪で引っ掻くと少しだけ削れた、
飛び散ったゼリーが核に再び集まろうとしていた、
「うぉぉー!」
必死に両腕を動かして削っていくとゼリーが力をなくし液体となって消えていった。
その場には必死で引っ掻いて割った核だけが残されていた
「勝ったぞー!!」
核を右手で握りこんで勝利を噛み締める。
すると体にエネルギー、経験値が流れ込んできた。
「うおおおおぉ!」
力がみなぎってくる。
両腕のだるさが取れると気合いを入れて進んでいく。
核は邪魔になったのでその辺にポイした。
それから進んでいくとまたもスライムと出くわし同じように倒していく。
経験値が溜まって力がみなぎる感覚が癖になりそう
今度は緑色の肌に尖った鼻、潰れた顔を持つゴブリンと出会った。
現実で見るとあまりにも醜い姿をしていた。
お腹は何故かポッコりと太っているのに対して手足には肉が全く付いていなかった
「グギャ」
俺に気がつくと汚らしい声を上げた
近づいてくるにつれてなんとも言えぬ悪臭が漂う
「臭!近寄るなー!」
遠距離攻撃を持たない俺は来た道に向かって逃げ出した
ゴブリンも後をおって来たせいで、追いかけっこをする羽目になった
悪魔に転生。〜希少な魔物なのに弱すぎる!〜 is @shyi
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