未来の俺に殺されたwwwwハムカツサンド食っただけなのにwwwwwwwwwwww

mabo

親殺し

  現在時刻昼の12時、どうやら俺はタイムトラベルができるようになったらしい。だから2時間前に行こうと思う。2時間前の俺は最低な男だった、昼に食べようと思っていたハムカツサンドを、勝手に食べやがったからだ。なんて酷い奴なんだろうか、お陰で今日昼に食べるものがない。なぜか腹は減っていないが。


 現在時刻午前10時、俺は2時間前のトイレへと飛んだ。酷い匂いだ、そうだった、このちょうど1分前、午前9時59分までは腹痛と格闘していたんだ。つまり、もう一人の俺は便との激しい戦いで弱ってるということだ。俺の大切なハムカツサンドを盗みやがった愚か者をボコボコにするための好機である。


 俺はトイレから駆け出て、居間へと向かい、今まさに口へと飛び込まんとするハムカツサンドを愚か者の手からぶんどった。


 嗚呼、愛しい私のハムカツサンド。なんて美味しそうなんだろうか、程よい厚さのハムを3枚重ね、卵液に潜らせパン粉をつける、180度の油で一度に揚げ、一面きつね色のハムカツ。それに中濃ソースをふんだんにかけ、耳を取り真っ白でふわふわの食パンで挟んだ、一度頬張れば口の中を多幸感が襲う、そんな宝物。この世で最も大切なものって、こんなにも身近にあったんだな。


 これを食べて良い者が今の俺以外にいるのだろうか。1秒前の俺でも1秒後の俺でも食べてはならない、それだけでも我慢ならない。これは神に等しい物なんだ、それを食べて良いのはこの俺だけ、そうでないとおかしいだろ?


 幸せだよ、本当に、本当に幸せなことだ。今からこれを食べるんだね、俺は。嗚呼なんて幸せなんだろ゛ッべェあ゛ぼッブァッホウ゛ッ゛ッ゛!


 「それは俺のだ!」


 にっ、2時間前の俺が殴ってきた!?そんなことが許されるのか?俺はお前より2時間も長く生きているのに?


 「貴様、馬鹿な事をしたなぁ?」


 俺は人生の先輩を蔑ろにした愚か者の頭を強く何度も殴った、それはもう酷く。そして殺してしまった。


 あれ、これはまずいのでは?タイムパラドックスってやつじゃないか。違う、それよりも大切なことがある。この死体をどうすれば良いんだ?放っておいたらすぐに警察が来るだろう、そして俺は逮捕される。こんな酷いことがあるか?俺は何一つとして悪いことをしていない!無実なのに!


 そうだ、すんごい昔に行って捨ててくれば良いのか。それなら問題ないだろう、俺が無実の罪で投獄される可能性はゼロになるな。俺は天才か?


 そういえばあのクソバカゴミカス愚か者、うんこしたのに手を洗わないでハムカツサンド食べようとしてたな、信じられん。本当に意味が分からない、なんでそんなことをしようとしたんだ?


 あれ、なんでだっけ。そもそも俺はなんでこいつを殺したんだっけな、思い出せねぇ。てかハムカツサンドってなんだっけな、たぶん食べ物のことだとは思うけど。うん?俺、足がないじゃないか。てか足どころじゃない、体がどんどん消えていってる。


 そもそも俺の名前ってなんだっけな……思い出せねぇ。ああ、もうあごまで消えてきたな。でもどうでもいいか、おれなんてべつにいなくてもいいもんな。おとうさんもそういってたさ。


 いやだな、さみしいな。


 ああもうい

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