カメラの中の君

wkwk-0057

1話

俺は唖然としていた。なんせ死んだはずの妻がカメラの中で話しかけてきたからだ。

あれだ。未来に向けての動画を見ているわけじゃない。

俺は何気ない日常を動画に残すのが好きだった。


そしてそれを見返した時、

妻が話しかけてきた。

「ちゃんとご飯食べてる?」

と。


俺はたまげた。腰が抜けてソファからいっとき立てなかった。

その間にも妻は

「アッハハ 転けてやんの!」

と、いつもの妻が画面の先に居た。

ただ、背景は動画を撮った日の背景だった。


俺は泣いた。泣き続けた。

もう聞けないと思った声が聞こえたからだ。

ただそれは動画として。


心配の声が聞こえていたが、次第に消えていった。

スマホを見ると動画の再生動画が終了していた。


また話せるかと思い再生ボタンを押すと、

【動画は削除されました】

と出てきた。


俺は次の動画を見たが、その動画の妻は話しかけて来なかった。


とうとう幻聴が聞こえたのか?


そんな疑問を抱きながら寝た。










―――――――――――――――――


数週間後――


ようやくわかった。

妻と話せるのは完全にランダムだ。そして1日1回だけ。

そしておそらく動画が全部なくなったら俺は妻と話せない。


俺は動画の数を見た。


残り7個。

そして1週間しか妻とは話せない。

俺は過去の俺を恨んだ。

恨み尽くした。

なんで、もっと多くの動画を撮っていないのか。

と。



だが内心俺は喜んだ。妻と話せるんだ。

嬉しくないわけがないだろ。



そして俺は摩訶不思議な1週間を過ごすことになった。















どうも〜お久しぶりです!wkwk-0057です!

いやぁー、まだ用事は終わってないんですが、少し余裕が出てきたので、書いてみました。


そして本来は【闇琉者ランナー凱伝】を書こうと思ったんですが、時間がねぇ!!


なので短編!

基本1日500文字程度のを出します!


では何卒よろしくおねしゃす!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る