022 下着の種類の多さに人類のえぃちを感じる。
長々と商人ギルドで時間を食ってしまったお詫びに、次は服屋に行くことにした。
リレッタや自分の服はもちろんだけど、ウトラの仕事着を買いたい。
村で着ていたのは素材の色そのままか、薄く染められた物だった。
汚れが目立たないように濃い色の服を買い。洗いやすいようにエプロンをつければ完璧だ。要するにメイド服だな。
「いらっしゃいませ。本日はどのような物をお探しでしょうか?」
「こいつが鎧を着ていない時用の服で上下に分かれているものを。
それとこちらの娘の仕事着だな。体型がこの通りなのだが、既存品であるだろうか?」
「え、私の分も買うんですか?新品ですよここ!?」
「言っただろう、仕事着だ。見た目がいいほうが自分も嬉しいからな」
「お任せください。ワンピースでよろしければどの様な方にも合う服がございます。
その分スカートの丈が短くなってしまいますが、仕事着と言う事でしたら大丈夫でしょう」
出てきたのは大きな襟のついたワンピースだ。襟下からプリーツ加工がされていて、腰で縛って調整するらしい。
実際に着てみると腰の紐が下めに付いていて、スカートごと持ち上げて縛ることでスカートの前後の長さが均等になるらしい。
可愛いかはともかく、確かに胸や腹の大きさは関係なく着れるらしい。
人気があるのか色も沢山あったので、紺色の物を3着とエプロンを買う事にした。
リレッタの服は難しい。似合うのは間違いなくドレス系なんだけど、そんなもの普段着ではないので却下だ。値段も高い。
なら街娘風かというと、元々の怖めな顔付きと自失の無表情が合わさって、どうにも似合わないようだ。
護衛みたいなものなんだし、いっその事メンズっぽく仕上げるかと。シャツとズボンを履かせたら思いの外似合う。
シャツとベストとズボンを合わせると、劇団で男役をやっていそうな雰囲気に仕上がった。
一応マーメイドスカートも買っていこう。キャリアウーマンみたいになりそうだし。
一応2着買ったけど普段は鎧姿なので、あまり着る機会は無いかも知れない。
「ところでお客様。あちらの女性が履かれていた下着をうちの店でも販売してもよろしいでしょうか?」
「え、
「ふんどしというのですか?ええ、あれは良い物です。
作りが簡単ですので安価に作れますから。今まで下着を履けなかった女性達でも、手が届く価格で売りに出すことができます」
「あーかぼちゃパンツ意外と作るの大変そうだもんな」
「そうなんですよ。意外と手間と布の量を使うので割と高いんですよね。
それに脱げないようにきつく縛ると、用を足す時に脱ぎにくいとか色々とあるんです」
「まぁ構わんよ。簡単に作れるから、どうせ直ぐに真似されるだろうし、長く売らないと利益も出せないしな。
いらん気もするが見本は必要か?一応作った予備があるんだが」
「もちろん買い取らせて頂きます!ところであれを作られたのはお客様なのですか?」
不思議そうな顔をして自分に聞いてきたけど、そうじゃなかったら何故自分に売っていいか聞いてきたのだろう?
「ああ、ベッドの上でかぼちゃパンツというのが、どうにもそそられなくてね。
かといって裁縫の腕もないから、あの形を選ぶしかなかったんだ」
嘘は言っていない。本当に自分はあの形を選んだだけだ。
「なるほど、男性目線の物だったのですか。」
何かを納得した女性店員は、続けて契約内容について詰めてきた。
「契約金は売り上げの2割でいかがでしょうか?先程も言った通り、安価で売るものですから、それほどの額にはならないとは思いますが」
「いや、これから薄利多売の勝負になるのだから1枚当たり銅貨1枚でいい。
その代わり作ってもらいたいものがあるんだ」
「何でしょうか?あまり高額な物ですよこちらも足が出てしまいますが」
「大丈夫だ。同じ下着だし、布の面積も大したことはない」
そう言って木版とインクを借りて、ビキニの上下を書いていく。
「これの紐の部分を、多少伸び縮みする素材で作れたらと思っているんだが。何か無いだろうか?」
「絵がお上手ですね。とても分かりやすい。
そうですね。多少伸びる素材でしたらまず
「撥水布?あれは水を弾くだけではなくて伸びるのか」
ギルドで名前を見た時はビニールシートかと思ったけどゴムシートだったのだろうか?ビニールも多少は伸びるか?
「ええ、撥水布で作ったローブがありますのでお持ちしましょう」
そう言って持って来たローブは、確かに伸びはするものの。かなりの硬さがあった。
「これ以上伸びるものというと、蜘蛛の糸で紐を編むしかございません」
そう言って渡された蜘蛛の糸は、硬めの輪ゴムの様に伸びたので、これで作ってもらうことにした。
「制作費は払うから早めに作ってもらいたい」
「いえ、こちらの商品もうちで販売させていただけるのなら費用は頂きません」
通常の物やハイレグ、ローレグだけじゃなくて。Oフロントやバックまで描いたんだけど熱意がすごい。そんなに履きたいんだろうか。
結局、褌は銅貨1枚。ビキニは1割をもらうことになり、振込先として商人ギルドで口座を作ることになった。
なんだかまた長々と脱線してしまった。
次に行った家具屋では、座り心地の良いソファに誘惑されたものの。買うには金が足りないということで予定通りマットレスだけ買って来た。
ソファ1つに金貨は出せない。マットレスだって高いのに。家具屋は危険過ぎる。
最後に向った雑貨屋で調理器具や木の食器、桶なんかを買い漁り。
一度村に帰ってマットレスを置いた時に、買い忘れたことに気が付いて。布屋でダブルサイズのシーツ3枚と撥水布を購入した。これでシーツを替えるだけで気持ち良く寝れるので夜も安心だ。
ギリギリ夕方に間に合ったので連れ回した詫びに王都で食事をする事にしたんだけど。羊肉のローストが銅貨60枚もした。パンとワインの水割りを付けると75枚だ。一等地は外れたつもりだったんだけど、王都の物価はヤバい。
支払いを見て恐縮し続けるウトラをなだめ。買って来た桶に汲んだ水を溜めて部屋まで運び。沸かしたお湯を混ぜてぬるま湯にすると。服を脱がせて体を拭いていく。
「わ、私がお拭きします!」
自分が拭かれているのがおかしいと気が付いたのか、顔を真っ赤しみながら手拭いを受け取って自分の体を拭き始めた。
大きさは素晴らしいけどやはり重力には負けてしまうよなぁ⋯⋯
目の前で揺れている光景は素晴らしいけど。マンガやアニメのようには行かない、現実を突き付けてくる。
治す方法はあるけど、この重量では直ぐに元の
なら背骨を使って下と横から支えるしか無いか。取引所でビスチェで検索してみる。
潰すのではなく支えるような物はないかと、順番に見ていくとそれっぽい物があったので買ってみる。
「ウトラ、これをつけてみてくれるか?」
「あ、はい。分かりました」
体を拭き終わった所でビスチェを渡してみて。ウトラは四苦八苦して身に付けると、収縮して身体にフィットする。
うん、これ装備品なんだよね。皮のレースアップビスチェ[1]って名前なんだ。
しかし期待とは裏腹に。カップの部分が重量に負けて折れ曲がってしまった。
「あー駄目か。ワイヤーなんて入ってないからなぁ」
「も、申し訳ありません!」
壊したとでも思ったのか謝罪をしてくるウトラに、ビスチェを脱いでもらって次の装備を試してもらう。
皮ではダメだったのでもっと硬い材質が必要だ。革でも足りないと思うから硬革のビスチェを買ってみた。
これでダメなら素直にコルセットだな。硬革は虫の甲羅のように硬く、継ぎ目もなく胸の形に成形されていたので。これは期待していいと思う。
着方はさっきと同じなので多少早く着ることができ、収縮が終わってもカップが折れ曲がる事もなかった。
「よし、それはウトラにあげるから毎日つけるんだよ」
「こ、これ装備品ですよね?なら高いんじゃ⋯⋯」
「大丈夫大丈夫鎧じゃないから、そこまでじゃないって」
さっき折れ曲がったのと合わせて銀貨40枚くらいかな。うん、高いね。自分の装備はまだ1ランク下の革装備だし。
皮のビスチェの方は取引所に出品し直した。折れ曲がったけど、修理はいらないらしい。神(乳)のご加護があるから許してほしいな。マテリアの装着が成功するよ。
次はウトラのスキル振り直しだ。筋力と頑丈以外を1にして美容100、残りを全てMPに振る。
なんせ合計ポイントが150すらないんだ。本当はMPも100まで振りたいけど無い袖は振れない。
「ウトラ、肉体改造のスキルを使って視力と背骨と胸周り。特に胸を吊り下げている靭帯を治すんだ。
MPが減ってきたと思ったら一度止めて回復するまで待って、回復したら使ってを繰り返してね」
「肉体改造、ですか?え、なんですかこのスキル!」
戸惑っているウトラをベッドに連れて行き。胸に触れてみるけどビスチェは鎧のように硬い。いや、鎧だったか。
カップの隙間に手を入れてみたけど、やはり揉みにくいな。谷間を見ているだけでも目の保養になるけど、今は一旦脱いでもらうか。
スキルが発動していることを眉間のシワが薄くなっていることで確認し。身体中を撫で回す。
「よ、よろしくお願いします⋯⋯」
緊張して硬くなっているウトラとは打って変わって、水でも入っているのかというほど柔らかな胸を揉みしだく。
満足いくまで胸を楽しみ、リレッタに万能薬を塗ってもらうと。負担にならないようにゆっくりと進み。
奥までたどり着いて。少し待ってから再び動き出すと、閉じられていた口からウトラの声が響いた。
前から見ても、横から見ても。見える景色が違う。肉体改造で本当に治るのかは分からないけど。古傷になっているのなら、回復魔法や上位の薬も必要かも知れない。
肉体改造というくらいだから。小さくしたり大きくしたりの他に、張りを戻したり。伸びた皮膚を縮めたりもできるはずだ。
治療中は一度小さくした方がいいのだろうけど。余った皮がどうなるのか分からないし、周囲の目もあるからな。
本来ならスキルポイントをいじるのも止めたほうが良かったんだけど。そこに夢があったから仕方がないんだ。
「ありがとうウトラ。明日からよろしくな」
「はい、よろしくお願いしますぅ」
出すには出せたけど、ゆっくりとした動きだったので若干消化不良だ。申し訳ないけどリレッタで発散させてもらおう。
リレッタに相手をしてもらっている間に、ウトラは寝てしまったようなので。シーツの交換はできずにそのまま寝ることになった。
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