献血という、人の善意の象徴。これが得体の知れないものに変わる時、あなたは恐怖する。
森林の整備をしている男が、仕事終わりに献血バスを見かける。 穏やかな空間、温かなスタッフ達、流れていく血液。 満足して献血を終えた彼は三日後……・ ユニークな切り口のホラー。 想像力に訴えかけてくる怖さであり、かなり強烈な光景が読者に焼き付けられるだろう。 献血と言えば常に「◯型の血液が不足しています」といった看板が出ているものだが、こういった背景があるのかもしれない。