【1】姿を消した日

2023年8月17日この日、村井啓介(仮名、以後啓介)は姿を消した。


今回僕が描くのは起こったことをありのままに書き記すので、伏線とかオチとかそんなのは気にしないというかそんなものはない。なぜならこれから話すことは現実世界に起きたことなのだから。


とある編集部で働く啓介はオカルトや心霊などちょっと変わった案件を扱う部署で編集長を務めていた。26歳という若さであったが仕事ぶりが認められ25歳の時に編集長二大抜擢され、彼の書く記事はリアリティーがあると会社内でも評判だった。


8月17日もいつものように仕事をしていたそうだが、その日以前から取材を続けて来たとあのアパートの謎がついに解けたかもしれないといい会社をでたっきり帰ってこなかったそう。


会社には神奈川県横浜市北区南中山6-29-24ハイツムラヤマ205号室と書かれたメモが残されていたが横浜市に北区という地名は存在しないため、どうせなんかのオカルトか調べてるんだろと上司は気にしなかった。


というのも一度取材に行くと2,3日帰ってこない日もあったのでさほど気にしてなかったからだ。


このとき僕は、このあとあんなことになるなんて思いもしなかった。ここで結論を言うが、横浜市に北区は存在したんだ。なぜなら僕もそれを見たから。。。


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