50代。~夢の中でも夢を見る~

obachoman

50代。~夢の中でも夢を見る~




皆さんこんにちは obachomanです。フリージャンルでエッセイを書いています。挿し込み画やイメージ写真等は一切使用していません。是非一度、読んでもらえたら幸いです。 



50代。



夜中に目を覚ますと、全身から冷や汗が噴き出していました。心臓はバクバクと暴れ、呼吸は荒い。わたしは最悪の夢を見ていたんです。追いかけられる夢? いや~、もっと漠然とした、底知れない恐怖が自分を襲う、そんな悪夢でしたね。「ハァ、ハァ…」安堵しました。   ああ、夢か。そうか夢だったんだ。よかった~…。枕元のスマホに手を伸ばし、時間を確認します。まだ夜中の3時。喉がカラカラだ。水を飲もうとベッドから体を起こしました。これで一安心。さあ、もう一度眠りにつこう。


プロローグ:


目覚めの安堵と、現実の「違和感」




水を飲み終え、再び布団に潜り込もうとした、その時です。オヤ? 妙な違和感を覚えました。何かがおかしい。先ほどまで感じていた、あの冷や汗の感触がない。心臓のバクバクも、もう収まっている。それもそのはず、体が全く熱くないんです。むしろ、さっきまで感じていた恐怖が、嘘のように消え失せている。「あれ?」頭の中で、ぼんやりと疑問符が浮かびました。そして、目の前に広がる景色。いつもの寝室なんですが、どう~も輪郭がぼやけているような…。まさか.....! 次の瞬間、わたしの脳裏に、とある強烈な閃きが走りました。




エピローグ:


二重の夢と、50代の「ナンデ?」




「ハッ!」そこで、本当に目が覚めました。今度こそ、本当に。全身は汗でびっしょり。心臓はさっきの夢よりも激しく脈打っている。ああ、今度こそ本当だ。スマホで時間を確認します。夜中の3時。喉もカラカラ。ゾッとしましたね。先ほど体験した「目を覚まして水を飲もうとする」までの全てが、悪夢の中のもう一つの夢だったのです。


 ひょぇ~  まるでマトリョーシカ人形のように、夢の中に夢が隠されていた。 本当に「覚めた」と信じ込んだあの瞬間は、一体何だったのか。


50代にもなると、人生経験はそれなりに積んだつもりでいましたが、この「夢の中の夢」体験は、わたしに強烈な驚きと、そして小さな哲学的な 「ナンデ?」を突きつけました。果たして、今、あなたが読んでいるこのエッセイは、本当~に 現実なのでしょうか? ハハハハ。


あなたには、現実と夢の境が曖昧になった、そんな不思議な体験はありますか?

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50代。~夢の中でも夢を見る~ obachoman @Yujiobachoman

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