50代。ふざけんなバ~ロ~!
obachoman
50代。ふざけんなバ~ロ~!
皆さんこんにちは obachomanです。フリージャンルでエッセイを書いています。挿し込み画やイメージ写真等は一切使用していません。是非一度、読んでもらえたら幸いです。
7月 21, 2025
50代。
「ふざけんな、バ~ロ~!」こんな汚い言葉が、わたしの口から自然とこぼれ落ちていました。それは、会社からの帰り道。普段なら片道15分、電動アシスト自転車でスイスイと快適な通勤路が、まるで地獄へと続く道に変わった、あの日のことです。 道中には、心臓破りの長い坂が、行きも帰りも、老体に鞭打てとばかりに立ちはだかります。その日は、まさに悪夢の幕開けでした。
プロローグ:
悪夢の始まりは、まさかの「プシュ~」
仕事が終わり、疲れた体に鞭打って自転車にまたがります。 ハァ~疲れた 軽やかにペダルを漕ぎ出し、いつものように鼻歌交じり…のはずでした。ところが、ん? 平坦な道で、何やら違和感が。後輪から、かすかに聞こえる「プシュ~……」という、嫌な音。 オイ「え? なにこれ?」まさか、まさかのパンクでしたよ。よりによって、ここかよ! 最寄り駅までも、まだまだ距離がある。そして、目の前には、これから挑まねばならぬ、あの長~い上り坂。アシスト機能が使えない自転車は、ただの鉄の塊。しかも、ただでさえ重い電動アシスト自転車です。考えるだけで胃がキリキリするような絶望感でしたね。ハァ~
エピローグ:
老体とプライドと、消えたアシスト
「たかがパンクだろう」なんて、笑わないでくださいよ。これが50代の体には、想像を絶する試練なんです。ペダルは重く、坂道は容赦なく体力を奪っていく。普段なら「ウィーン」と頼もしいモーター音がアシストしてくれるはずが、今はただ、無言の鉄塊と化しています。汗は滝のように流れ落ち、心臓は破れんばかりに脈打つ。足は鉛のように重く、何度も自転車を降りて押そうかと思いました。しかし、会社から家まで、そんな姿を誰かに見られるのは、なんとも情けない。せめて、この坂だけは乗り切ってやる! うぉ~ 血走る目。朦朧とする意識の中、わたしはひたすらペダルを漕ぎ続けました。「ふざけんな、バ~ロ~!」「くそっ~、あと少し!」「なんでだよ、なんでこんな時にィ!」……心の中で叫び、罵りながら、一歩、また一歩と進む。家に着いた時には、もう、死んだように倒れ込みました。全身は泥のように疲れ果て、お風呂場では溺死状態。翌日は当然のごとく筋肉痛です。あの日のことは、今でも鮮明に覚えています。アシスト機能という文明の利器がいかにありがたいか、そして、**老体に鞭打つことの「代償」**を、身をもって知った一日でした。ハァ~ァ あなたにとって、人生で「ふざけんな、バ~ロ~!」と叫びたくなるような、そんな試練の日はありましたか?
50代。ふざけんなバ~ロ~! obachoman @Yujiobachoman
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